TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

ふるさとの山に向ひて 

2008年01月29日 | 読書日記
ふるさとの山に向ひて 新井満 著 日本放送出版協会
「千の風になって」を作曲したことで一躍有名になった著者はお墓参りが趣味という。
日本だけでなく、外国にも出かけて墓所まで足を運び、墓前に立ち、
静かに目を閉じ、心を平安にし、遠くから聞こえてくる死者の声に耳をすますという。
死者の生涯をオマージュし、冥福を祈りながら使者と親しく対話するそうだ。
そんな著者が最初にお墓参りをしたのが石川啄木だったそうだ。
「ふるさとの山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」
という歌など5編にメロディーをつけてCD化した歌がこの本には載っている。
メロディーをつけるために訪れた岩手県の旧渋民にある啄木の故郷、
そこに建つ石川啄木記念館での訪問の記録をまとめた本だった。
20年ほど前に石川啄木記念館を訪れたことがある。
3月の下旬だった。まだ、渋民駅がJRだった頃、駅から結構歩いたのを覚えている。
記念館のすぐ傍にある渋民公園から岩手山や姫神山が見えた。
啄木がこの山を詠んだ心境が共鳴できたように思った。
そこでお土産に「ふるさとの山に向ひて・・・・・」の歌が書かれた色紙を買った。

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