TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

夢奪われても

2011年11月07日 | 読書日記
夢奪われても 蓮池薫 著 PHP
二十歳の大学3年生のときに新潟の柏崎で拉致されて、24年間も北朝鮮で生活をしなくてはいけなくなった蓮池さんの体験と帰国後の今の生活や思いについて語られた本でした。拉致された二十歳の蓮池さんは閉ざされたのは希望と夢だったとこの本の中で言われています。家族や友人との絆をばっさり切られ、時間が経つにつれて、自分は孤独なんだと感じたそうです。でも、それでも、生きようと考え、言葉を勉強して情報を獲得することに努められたそうです。北朝鮮での生活は経済状態にしろ、衣食住においても、すべてにおいて、とても厳しかったそうです。日本食が恋しいときは大豆から納豆を作ってみたり、杏の実で梅干を作ってみたりされたそうです。日本の料理を作ることで安らぎや力をもらうことができたと書かれていました。日本に帰国されてからは、自由に生活できることの喜びが語られていました。生きることはどこにいても挑戦だと・・・・・。拉致されて大変な状況を乗り切って生きて来られた蓮池さんならではのメッセージが一杯詰まった本でもあり、また、生きることへの挑戦が熱く語られている本でした。
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