ぼくのニセモノをつくるには ヨシタケシンスケ 著 ブロンズ新社
人気絵本作家の発想絵本のうちの1冊。「しゅくだい、おてつだい、へやのそうじ、やりたくないことだらけで、ゲンナリしていたぼく(けんた)はある日いいことを思いついた。」で始まるこの絵本では、そんなけんたくんが、ニセモノのロボットを買ってそのロボットに全部やってもらおうとします。ロボットからニセモノになるにはけんたくんのことを教えてもらわなきゃと提案されます。けんたくんはいろいろ考えて、名前、誕生日、身長、体重、家族構成、外から見た外観などをロボットに伝えます。それだけのことをさっと並べてロボットに伝えて、「ぼくのことわかったでしょ。」とロボットに言うと、「まだまだけんたくんらしさがわからないですね。」としつこく言われる始末。さらに、ニセモノとして働いてもらうためには、自分のことを、ロボットに知ってもらわないといけません。けんたくんの好きなものときらいなもの、できることやできないこと、まわりにいる一人ひとりから見たけんたくんがそれぞれ違っていることやけんたくんだけしかしらないこともたくさんあるということなどにけんたくんは気付きながら、ロボットにようやくニセモノになってもらえました。でも・・・・・・。自分のことを説明するって本当に難しいということをこの絵本を読んだ人それぞれが感じるような絵本になっていました。用事がいっぱいあるときなんかニセモノのロボットがいると助かるかもしれないけれど、ニセモノで自分以外の誰かを騙せると思っているのはこの広い世の中でたったひとり自分だけであるかもしれません。自分の周りにいるほかの人々はそれぞれ見てないふりしているように見えるけど、案外心の奥深くまでを見通していたり、自分が気に留めていない自分の特徴やくせなんかも案外知っているかもしれません。そんな気付いていない本当の自分を見つめ直すきっかけになるような奥深い絵本でした。
人気絵本作家の発想絵本のうちの1冊。「しゅくだい、おてつだい、へやのそうじ、やりたくないことだらけで、ゲンナリしていたぼく(けんた)はある日いいことを思いついた。」で始まるこの絵本では、そんなけんたくんが、ニセモノのロボットを買ってそのロボットに全部やってもらおうとします。ロボットからニセモノになるにはけんたくんのことを教えてもらわなきゃと提案されます。けんたくんはいろいろ考えて、名前、誕生日、身長、体重、家族構成、外から見た外観などをロボットに伝えます。それだけのことをさっと並べてロボットに伝えて、「ぼくのことわかったでしょ。」とロボットに言うと、「まだまだけんたくんらしさがわからないですね。」としつこく言われる始末。さらに、ニセモノとして働いてもらうためには、自分のことを、ロボットに知ってもらわないといけません。けんたくんの好きなものときらいなもの、できることやできないこと、まわりにいる一人ひとりから見たけんたくんがそれぞれ違っていることやけんたくんだけしかしらないこともたくさんあるということなどにけんたくんは気付きながら、ロボットにようやくニセモノになってもらえました。でも・・・・・・。自分のことを説明するって本当に難しいということをこの絵本を読んだ人それぞれが感じるような絵本になっていました。用事がいっぱいあるときなんかニセモノのロボットがいると助かるかもしれないけれど、ニセモノで自分以外の誰かを騙せると思っているのはこの広い世の中でたったひとり自分だけであるかもしれません。自分の周りにいるほかの人々はそれぞれ見てないふりしているように見えるけど、案外心の奥深くまでを見通していたり、自分が気に留めていない自分の特徴やくせなんかも案外知っているかもしれません。そんな気付いていない本当の自分を見つめ直すきっかけになるような奥深い絵本でした。