レンタル店で借りて観た映画2本目は『食べる女』でした。東京で暮らす8人の女性たちのそれぞれを描いた映画でした。それぞれ抱えているものが違っているのですが、彼女たちが作る美味しいご飯がいろいろな場面でその「食べる」ということでいろいろな抱えているもののさらに向こう側に連れて行ってくれるような不思議な活力が描かれていた映画でした。好きな食べ物を好きな人と食べるということが一番の笑顔と活力をもたらすということが自然に伝わってきた映画でもありました。ご飯を食べるといった、日常生活では毎日気に留めることなくしていること、なんとも思わなかったようなことも、好きな人と美味しいご飯を食べることができなくなったときに美味しいご飯を通してのそういった何気なかった日常の有り難さに気づくのかもしれないなあと思いながら観賞しました。どんな辛いときや悲しいときでも美味しいごはんを食べることで乗り切れることや元気になれたりすることがあるという誰でもたやすくできそうなことを描いていたこの映画は、見る人がそれぞれ置かれている様々なシチュエーション下であっても共通の美味しいご飯で繋がっていけるといったことも描いていたように思いました。最近、外食が続いていたので、自宅で、手作りのご飯を作っていただくこと自体が、外食よりも不思議な力をもらえるということを実感しています。原作が、以前読んだことがあった『いいね!』を書いておられた筒井ともみさんだったというのも後で知りました。最後のシーンで主人公の小泉今日子さんが卵ごはんを食べるシーンが出てきました。そのシーンで、ご飯の中に生卵を入れてかき混ぜて食べておられて、いつも自分が食べていた順番とは反対だなあと思いました。いつも私が卵かけご飯を食べるときは最初に生卵を入れて醤油を入れてかき混ぜてその中に白ご飯を入れて食べていたからです。