レンタル店で借りて観た映画3本目は『かぞくいろ』でした。RAILWAYシリーズの第3作目の映画でした。鹿児島県と熊本県を結ぶ肥後オレンジ鉄道が舞台の映画でした。突然夫を失った奥薗晶(有村架純さん)が連れ子の駿也と一緒に夫の故郷である鹿児島を訪れます。そこは、オレンジ鉄道で運転手をしている夫の父奥薗節夫(國村隼さん)の故郷でした。この映画は、鉄道好きの亡き夫と息子駿也のためにオレンジ鉄道の運転手になろうと四苦八苦しながら新たな生活を歩もうと頑張る晶の姿が中心に描かれていました。大切な人を失った晶、節夫、駿也のそれぞれが辛さや悲しみに対峙し寄り添いながら乗り越えようと生きて行く姿に心が和みます。駿也が学校で家族の作文を書かないと行けなかったときに亡くなった父に会いたいと叫ぶシーンがありました。亡くなった人と話がしたいと思うのは普段、何気ないことをたくさん話していたのにそれが途切れてしまったことがあまりにもあっけなくて、突然過ぎて、その悲しみに心がついていけないといった心の叫びだったと想像します。肉親との何気ない会話が子供に取ったら目に見えないたくさんの愛情や優しさをいっぱいもらっていたということに途切れてしまったときに初めて気が付くといったことなんだろうなあと思いながら観ました。この映画では駿也はまだ小学生なので、その悲しみやその辛さは計り知れないものがあっただろうとも思いました。でも、子どもでも大人でも、年齢には関係なく、それぞれが、自ら置かれている状況をしっかりと受け止めて、その状況を乗り越えて生きていくということがやっぱり大事なことなんだということですね。残された人は後ろ向きではなくって、どれだけ大変でも、明るく前向きに生きて行くということを自分で気づいて立ち上がることが一番大事なことなんだと教えてくれているような映画でした。いろいろな人生を乗せて走る鉄道のお話はたくさんのロマンが詰まっていました。
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