TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

こんにちは、母さん

2023年09月23日 | 映画鑑賞日記

梅田の映画館で『こんにちは、母さん』を見てきました。山田洋次監督の作品で、『母べえ』、『母と暮らせば』に続く吉永小百合さんの母三部作の集大成の映画と宣伝されていました。『母べえ』、『母と暮らせば』も映画館で鑑賞しました。この三作目も映画館の一番前の席で鑑賞しました。今回は吉永さん演じる福江と大泉洋さん演じる息子・昭夫と永野芽郁さん演じる昭夫の娘・舞の家族を中心に彼らの周りの人々との日常が描かれていました。

福江が暮らす東京の下町・向島がこの映画の舞台で、福江は足袋屋のお店を亡き夫の後を継ぎきりもりしながらホームレスの支援をするボランティア活動をも仲間とともに精を出しつつ毎日を楽しそうに暮らしていました。そんな中、大手の企業で人事部長の仕事に行き詰まり、妻との離婚話、娘舞との関係などに頭を痛めていた昭夫がふらっと訪れてきます。ボランティア活動で一緒に活動していた寺尾聰さん演じる牧師さんに淡い恋心を持っていた福江や昭夫の大学時代からの友人で同じ会社で働く友人のリストラでトラブルになったり、その友人との関係を描きながらストーリーは進んで行きました。寅さんの映画を見ているようなお豆腐やさんが街中をラッパを吹きながら売り歩く下町の様子や縁側がある福江が暮らす下町の民家や下町の風景は下町が以前から持っていた独特の良さをいまだに醸し出していましたし、令和の現代になってもその昔の下町と令和の下町が上手く溶け合っていた様子が時にはしんみりと時にはほのぼのと描かれており、最後まで鑑賞すると徐々に温かい気分になった気がします。福江と昭夫が最後に一緒に眺めていた花火がこの映画の中で一番印象に残った親子愛を感じた風景でした。

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こんにちは、母さんの続き

2023年09月23日 | 映画鑑賞日記

先日見に行ってきた映画『こんにちは、母さん』を映画館で鑑賞していて、印象に残ったことがいくつかありました。

一つ目は映画の中で流れていた息子の昭夫が好きだったと言っていたサザンオールスターズの『涙のキッス』とカセットデッキでした。サザンオールスターズのライブに行ってきたよと年賀状に何回か書かれていた一番最初にいた職場の先輩は自分よりも17歳ほど年上の方ですが、お元気でお過ごしになられているのかなとこの映画を見ていて思いました。一番最初にいた職場では阪神ファンの先輩の方々がたくさんおられました。阪神が久々に優勝した年なので先輩の方々はさぞ喜んでおられるのだろうなあと思ったり一番最初にいた職場のことを思い出しながら見ました。昔よく流行っていた赤色のカセットデッキも懐かしかったです。

二つ目は昭夫の仕事に対する向き合い方でした。昭夫は大手の企業の人事部長で、毎日、その会社で肩たたきをする中間管理職のような立場でした。地位や給料などは優遇されている立場にあっても、その仕事に嫌気が差していたようで同じ企業に勤める大学時代からの友人がリストラされようとしていたために尽力し続けていましたが、最後には自らの地位や仕事を投げ売って友人の次の就職先を見つけてあげるという昭夫の姿が描かれていました。だいぶん前に大手の企業に勤めていた方が退職されて救急車の運転の仕事をされていたのを聞いたことがあったので、昭夫と同じような立場だったのかもしれないなあと思いました。自分自身は大企業ではない職場で働いていたので、まだゆるい職場環境だったから何十年も働くことができたかもしれないなあと思いました。昭夫のようながんじがらめ状態の状況の仕事だったら自分だったら昭夫のように根気よく働かずすぐに辞めてたかもしれないと思いました。

三つ目は福江の家があった下町の風景でした。映画の中で出てきた下町はまさしく昭和を思い出すような懐かしい風景でした。豆腐屋さんがラッパを吹きながら街中で豆腐を売り歩くシーンが出てきましたが、今でもこういう情景が下町には残っているのだなあと思いました。昔子供の頃、大阪市内の家の近所でも豆腐屋さんや金魚やさんや竿竹を売り歩いておられたのをよく見掛けたのですが、その姿を見ることは今はもうありません。この風景は懐かしいだけではなくその時代が今よりももっと温かいものが多かったような気がしました。携帯やインターネットや大型スーパーなどの便利そうなものがなかった時代なのですが、その当時の風景が今も残っており現代と繋がっている下町はいいなあと思いました。福江が暮らす家の中に縁側があったり、庭があったり、赤べこやこけしが棚の中にたくさん並べられていたり今の現代ドラマなどでは絶対出て来ないような家の中のいろいろなものたちの存在は懐かしいだけでなく忘れてはいけないような思いに気が付くような風景でした。

四つ目は福江が恋していた牧師が北海道に行ってしまい、その失恋が描かれていたシーンでした。北海道に一緒に行きたいと懇願した福江でしたが、結局一人で北海道に旅立った牧師との恋愛関係が切なく描かれていました。歳に関係なく恋愛関係は紡げるときもあったりするものなのでしょうけれど、その淡い関係に生きる勇気をもらっていた福江の心の中がよく伝わってきました。人はちょっとしたことが嬉しかったり、ちょっとした温かい思いを受け取った記憶が生きる力になっていることも多々あるということなのだろうと思いました。

五つ目は最後のシーンで福江の家の庭から上のほうだけ見える花火の情景です。我が家でも昔は大阪城越しに天神祭りのときに打ち上がる花火が見えていた時期がありました。家族皆で上のほうだけ見えていた花火をよく眺めたものです。息子の昭夫と二人でこの花火を眺めていたシーンは福江と昭夫の昔の思い出と今後の生き方を明るく照らしていたかのようなシーンでした。

最後に映画の中で流れていた涙のキッスの動画を貼り付けてみました。

涙のキッス(サザンオールスターズ) - 桑田 佳祐 -

 

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旅サラダを見て

2023年09月23日 | ひとりごと

9月16日に放送されていた『朝だ!生です旅サラダ』の中で菊川怜さんが高知県を旅されて隈研吾さんが手掛けられた建築物を巡って旅されていたのが印象に残りました。その中でも特にいいなあと思ったのは梼原町立図書館の雲の上の図書館です。書架が階段状になっていたり、本の置き方も建築の一部になっていると紹介されていて素敵な図書館だなあと思いました。一度見に行きたいなあと思いました。全国の素敵な図書館巡りをするのも違った視点でその街を知ることになるのでいいものだろうなあと思いました。

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