ねこライフ

うちのねこsがゲストに「シマちゃん」を迎えての徒然。

未知との遭遇:その後

2010-09-25 23:02:31 | たみぃ
猫ライフ221日目。



珍しく昼間会った時の白っち。結構おっさんぽい顔だったかも。



こうやって足元にすり寄ってくるのでうまく撮れないのです。


結石になる恐れありとの診断を受けた白ちゃん、しかし引き取り先は見つからず、諦めた矢先、近隣の市で地域猫活動をするグループが救いの手を差し伸べてくれました。

そちらへ渡したら、自分はもう地方への出張の準備で大わらわになり、あっという間に時が過ぎて10月の初め、気付けば初めて訪れる北の地におりました。

プチ引っ越し状態だったので、荷物を解いたりして忙しくしていたら、なんと遠方は関西から電話が。

何事かと思えば、そちら方面で白を引き取ってくれる方がみつかった、とのニュース。

電話をくれたこの方とも私は面識ないのですが、複数の猫の里親になっており、そういう活動に精通しているから、とのことで大阪の友人が紹介してくれたのです。その方は、白の話に親身になってくれ、私以上に、正に奔走してくれました。

しかし、預かってくれたグループから、里親探しについては一任してほしいと言われており、そちらは東京とその周辺で里親さんを募集していたので、私は一旦は、そのお話を断らなくては、という気になりました。でも、電話の方は、ご自分が東京まで迎えに行くとまで言ってくれたので、そのお話を預かりグループにつなぎました。

すると預かりグループは、それなら遠方でもいいからと、連絡をくれた方と直接コンタクトをとってアレンジしてくれることになりました。

この間、わたしは慣れない仕事であっぷあっぷしており、陸路と空路とどちらがよいかという議論が行われていたことぐらいしか把握しておりません。いずれにしても交通費や手間賃をもちますと伝えてあとはお任せ。

結局、白ちゃんは、連絡をもらってから約ひと月後の11月初め、預かりグループの方々に羽田空港まで送ってもらい、電話の方に大阪の空港で迎えてもらい、里親さん宅まで連れて行ってもらいました。この時点では療養食の効果がでて結石の初期症状は消えていたとの報告もいただきました。

後半は私は何もしていないので、言う資格もないですが、白ちゃんよかったね。預かりグループ、大阪で奔走してくれた方、里親さんに、改めて感謝します。


さて、今だから分かることなのですが、地域猫活動などを行うボランティア団体がこうやって面倒をみてくれるというのは例外的なケースです。そのような団体には、私が持ち込んだような相談が山と寄せられるので、相談者が自分で何とかするようアドバイスするのが普通です。一件一件に実際に関わっている余裕はないと思います。

相談した時、偶々預かりさん宅に余裕があり、私の個人的事情(出稼ぎに行く)に先方が配慮してくれたから成立した救いの手であったのでしょう。ラッキーだった……と思うしかありません。ここに至るまでの心労は、外にいる猫にエサをやるという過ちを犯した己の自業自得でありましょう。しかし、明らかに捨てられひもじそうな動物が目の前にいたら……うーん、うーん、とりあえず、捨てたやつ許さん。




椅子取り復活。秋の気配……?


涼しいを飛び越して、いきなり寒いので、ヒトも猫も風邪をひきそうです。



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未知との遭遇:その7:救いの手編

2010-09-18 23:15:59 | たみぃ
猫ライフ214日目。

去年のちょうど今頃、家の前に捨てられたと思しき猫たちに、2週間ほどエサやりをしたのち、不妊手術、できれば里親募集?という思惑で捕獲。うち1頭の♂に結石の初期症状が見つかり、何としても里親を見つけたいと奔走(メールしまくっただけですが)。しかし、どうにも見つからず、具合悪くなるであろうことを承知でリリースかあ、とがっくりしておりました。


猫たちに遭遇しなければ楽しかったはずのホリデーから、ふらふら帰って来た翌朝、白を預かり宅から受け取る連絡のためパソコンを開くと、意外なメールが入ってました。

それ以前、とにかく手当たり次第に声をかけ、知人の知人というお会いした事もない方にまで、しかも法事の最中か何かに連絡するという暴挙に出ていたわたしですが、そういった無礼にもかかわらず、親身になってくれた方々がおりました。

その内のお一人が、市内に保護活動しているグループがないなら、近隣の市をあたってみれば?と言ってくれました。

それにしたがい、近隣の市の名前と地域猫などのキーワードで検索し、すぐ隣じゃないけど近くで、活動ブログによればかなり活発に動いているグループがあったので、事情説明アンド助けてくださいメールをしていました。

そこからの丁寧な返信でした。

保護費、医療費を負担してくれれば預かり先を確保できる、里親探しをしてくれる、というのです。

さっそく電話してお話をうかがい、「神の手」ってこれ?という助かった感で高揚したまま、白を預かってくれてる御宅から受け取ったら直でそちらへ渡す段取りをつけました。

先方は、そうする間にも猫の保護活動中のようで非常に多忙の様子がうかがわれました。

こっちは旅疲れから回復していないので、まだふらふらしたまま、白を預かってくれている御宅へ行きました。
そこの御主人が、ばりばり引っ掻かれながら白をキャリーに入れてくれ、私がうまく保護団体と接触できるよう、途中まで車を出してくれました。

その後電車に乗ったので、白はキャリーの中で心細げににゃあにゃあいってましたが、今思うと、白がすーざん・ぼいるなら、たみぃはじゃにす・じょぷりん、もしくはあれさ・ふらんくりん、なんていうのは置いといて、

先方は、駅前で車で待つとのことだったので、とある駅で降り保護費などを銀行から引き出しました。

猫を連れて、まとまったお金を持ったまま見知らぬ人の車に乗ろうとしている、普段の自分ならしないことですが、緊急事態、今朝話した相手の印象とネット上情報を頼りにゴーサインを出しました。

別に心配するような事はなにもなく、電話で打ち合わせた通り保護宅へ向かいました。

そこで、「きれいだねー、大人しいねー」などと言われ、その時はなんだか可愛くしていた白を渡し、手回し良く結石症状の療養食も用意してくださっていたので、そういう諸々の費用を払い領収証を書いてもらって、元の駅へ送ってもらい、別れました。

その後、その団体は白のきれいな写真を撮ってネット上の里親募集をかけてくれました。

実は、猫のことなどよく知らず、ほとんど夜しか会わないというのもあって、わたしは、白の見かけをかなり違った風に伝えてました。

私にとって白は、「1歳ぐらいで長毛で尻尾ふさふさ」だったのですが、きちんと昼日中撮ってもらった写真を見ると、いわゆる長毛種とは全然チガウ。単に毛の手触りがいいってだけでした。

年齢は、わたしは、子猫じゃないけどフルサイズでもない、という理解でした。よく見知った友人宅のにゃんこに比べると小さく軽い感じがしたので、まだ成猫じゃないと思っていたのです。しかし病院では、若いのは確かだけど1歳はいってるでしょうと言われました。

そして尻尾は確かにふさふさですが、妙に半端な長さ。

私の話で、先方は、そういう容姿の猫なら里親も見つかりやすいかも、と考えてくれたのだと思いますが、全然違う、単なるミックスちゃんが現れ、戸惑ったことでしょう。でも、しっかり里親募集してくれました。

ちなみに、毛の手触りと尻尾の長さの半端感は、たみぃも似ているかも。
やっぱり何らかの血縁関係が?とも思うのですが、謎は謎のまま。

たみぃの尻尾と言えば、病院にいた時、ふと触ってみて、わたしはびっくり。

泣きそうになりながら、看護師さんに言いました。

「あの……尻尾の先が折れてます……」

あの時の看護師さんの微妙な間が忘れられないんですが、

「……、ああ!……かぎしっぽですよ」

え、鍵尻尾って、ほんとに折れてんの!?

私は、猫が自分の意思でくいっとかぎ状にすることを鍵尻尾というんだと思ってました。

だから、尻尾が骨折!!とか思ってパニックしたのです。

いくら年をとっても世界は未知すぎる。



去年のたみぃ。肩幅が細すぎ、っていうか今がごつすぎ。



大雨の翌日。


モデルさん退屈中。
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未知との遭遇:その6:里親募集編

2010-09-15 22:07:37 | たみぃ
猫ライフ212日目。


去年の今頃、2週間ほどエサやりをしただけでがっつり懐いた2頭を捕獲、不妊手術のため病院へ連れて行きましたが、♀2頭のつもりが、1頭は♂、もう1頭はどうやら手術済みらしいということが判明しました。

そうすると、オスの去勢手術はメスの不妊手術より費用がかからないので、用意した資金にかなり余裕が。

そして、動物病院では、ペットホテルと称してお泊りさせてくれるという事が分かったので、じゃあその浮いた資金で預ければ少しでも里親募集する期間が引き延ばせるー、などと考えました。

友人が教えてくれた募集サイト二つに写真と情報を送ると、どちらもすぐ載せてくれました。

うちひとつは、成猫の場合、そうすぐに里親さん候補は現れないので数か月の覚悟が必要ですよと丁寧にアドバイスしてくれました。

今、里親募集サイトを見慣れた目でみると、その通りで、3、4日の時間がかせげるからといって、それで里親募集は、子猫であっても無謀な試みなのです。

しかし、わたしは友人知人にメールを流しまくって「猫いらんかね」と囁き続けました。

三毛はともかく、白の方の里親を何とか見つけたかったのです。

甘ったれで野良猫スキルが低そうだったのと、実は病院で、尿路結石の初期症状が出ていると診断されたためでした。

とにかく動物関係は無知だったわたしですが、猫の結石については偶々友人から聞いておりました。昔風の感覚で煮干しやかつ節を与えすぎるとなっちゃう事が多い、自分とこに昔いた猫がそうなって可哀そうであったと友だちが言っていたのを憶えていたおかげで、そういう危険物を猫たちに食べさせなかったのですが、同時に、それが猫に多い厄介な症状だということもかすかに理解していました。

病院では、療養食をたべていれば、今の段階なら危険はないと言われました。

しかし、外にいたら、わたしもいなくなるわけだし、療養食は無理だろう。そこで、里親さんを激しく募集することになったのです。

さて、2日経たないうちに知人が声をかけてくれました。試しに連れ帰ってみたいとおっしゃいます。お見合いなわけですが、わたしの場合、返品されても困る。しかし、長年知っている信頼できる人で生活環境も申し分ない。これはラッキーとばかりに病院まで来てくれたその人に白を渡しました。

この時点で、すっかり白は片付いた気分になっていたわたくし、全くビギナーでした。

お世話になったボランティアさんにその旨報告すると、まあ、そんなにいいお相手なら三毛ちゃんも引き取ってもらえば?1頭も2頭も変わらないでしょう?とのこと。

確かに、と思い、図々しくもケージを受取に行くのにかこつけ先方に「もう1頭も?」とアプローチしてみました。

ところがそこで判明したのは、先方は、御家族全員の同意はあるものの、気管支系の弱い方がおり、ペットを飼って大丈夫かを不安に思っているので、とりあえず「お試し」にした、ということでした。

嗚呼何たること、とがっくりするわたくし。

でも、そんな所に毛玉を送り込んでしまって、ご家族に何かあったら申し訳ない、ああどうしよう、などと思い悩んでいると、先方から、やはりどうも駄目らしい、との報が入りました。

あああ、ヒトを危険にさらすわけにはいかないが、白だってこのまま元の野良生活に戻れば、必ずや結石が悪化して苦しい最期となるのであろう~というところで苦悩。

そんなことをやってる間に9月も下旬になり、私が楽しみにしていた旅行が目前にせまりました。

白を預かってくれてるお宅は、うちは少しぐらいなら大丈夫だから旅行から帰ったら返すよ、と鷹揚に言ってくれましたが、しかし返されても困るのだ。

でもまあそう言ってくれるなら、旅行中も諦めずに里親探しを、などと思いこみ、飛行機に乗れば二日酔いで気持ちワルイなどと言って同行者を困らせつつ、東京を離れました。

ちなみに、三毛は可能性無しとみて、入院させて5日目にリリース。
いつもの遊歩道でケージを開けると、弾丸スピードで走り去って行きました。

ああもう三毛んぬ(当時かってにそう呼んでいました)にも会えないのね、とさびしく思うわたし。
麻酔にワクチン、ノミとり、便検査、耳掃除、猫エイズと白血病検査プラス入院3泊(病院がお休みの日が1日あり、その日の分を差し引いてくれた)で計26000円が手切れ金でした。

さて旅は、気候もよろしく美味い物てんこ盛り、連れはいつもの旅友だしで楽しさいっぱいのはずでしたが、あの時は75%ぐらい白の里親探しで占められていました。ひっきりなしにケータイメールを操り果ては電話しだしたりするわたしに、同行者はさぞやメーワクだったと思われるのですが、彼女も猫ライファー、気持ちは誰よりも理解してくれました。

しかし、必死の攻勢もむなしく、旅の最終日にはほぼ可能性は尽きたことが判明しました。
帰りの飛行機では口をきく元気もなかったわたし、同行者ーごめんよー


(ああ、あれから1年経ったんだなあという感慨と共に、ツヅク)


去年のたみぃの姿が、一部に衝撃を与えている模様。
あの写真じゃ、違い分かんないかなーと思ったんですが、分かるんですね、やっぱり。

はい、去年は、どっちかっていうと可憐な少女体形でした。
今はどっしりとマダームな体形。

マダームのキャリー上ライフをどうぞ。



今朝は朝ごはんが1時間も遅れたわ。



下僕をそろそろ取り換えた方がいいんじゃないかしら。



ちょっとそこのあなた、かもーん。


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未知との遭遇:その5:入院編

2010-09-13 22:29:46 | たみぃ
猫ライフ210日目。


車だと5分もかからない一番近所の病院は、こぎれいな所でした。

お上品なキャリーに入った猫や、いかにも可愛がられていそうな犬たちがいる清潔感あふれる待合室に、捕獲捕獲~という雰囲気満載でケージだの捕獲器だのを運び込むのは、ちょっと気が引けるほど。

でも連絡してあったので、ちゃんと受付けてくれました。

「じゃあ不妊手術にワクチン、ノミとり、血液検査」ってことで、猫たちを病院のケージに移したら、さっさとわたしは帰されました。二つ一度にはもてないので、捕獲器だけかえしてもらって。

血液検査、はい、猫エイズと猫の白血病を調べるためのやつです。

この時点で、2、3日でも可能性があるなら病院にいる間に里親募集、などと考えたのです。
そして里親募集をするには、とりあえずこの二つを検査して陰性の結果が出ていなくてはならない、と当時の断片的な知識で思っていました。

今にして思えば無謀としか言えませんが。

♂なら即日、♀でも翌日には退院という措置にする病院が多いそうで、それなら実は里親募集する時間なんか全然ないのですが、当時のわたしは、さすがに外科手術なんだから3日ぐらいは入院させてくれるんだろうとぼんやり思っていたのです。

さて、自分は眠いし疲労マックスだったので、よろよろ帰宅し、階下と隣の住人宛に、こういう事情で猫を一晩うちに置いたんだけど、うるさくってすいませんでした、と一筆したためてドアポケットに入れてから、やっと寝ました。

下は無反応でしたが、隣の方は優しいお返事をくれました。近所づきあいもなかったけれど、今でもこの優しい隣人には幸あれと草葉の陰から思ってしまうほど。

そして、惰眠をむさぼっていたわたしをたたき起したのは病院からの電話でした。

経過を知らせてくれるとの事だったので、打合せどおりです。

知らされたのは、意外な事実。

まず、白が♂だった。

あまりにも可愛らしい鳴き声とふわふわの毛の手触りだけで、わたしは、女の子しかも姫、などと、性別ばかりかキャラクターまで設定していたのです。

後で、「見て分かんなかったんですか?」と言われましたが、わかんなかった。

だって夜しか遭わないし、尻尾ふさふさで股間はよく見えなかったし。

病院からは、「去勢手術しましたけど、よかったんですよね?」と言われたけど、そんなこと言われたって。

まあ、わたしとしては全然おっけぃですけど。

それから三毛は、大部分の三毛がそうであるように♀でしたが、麻酔して毛刈りをしてみたらお腹に手術跡があったとの事で、おそらく、かなりの確率で不妊手術済みだろう、と告げられました。




当時の三毛ことたみぃ。



今と比べると、一回り、いやふた回りは小さい……。



元姫しろっち。
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未知との遭遇:その4:捕獲編

2010-09-09 20:04:05 | たみぃ
猫ライフ206日目。


去年の9月、住まいのすぐ側で、たみぃとその相棒の白いのにエサやりをしていたところ、しばらく地方へ長期出張ということになり、悩んだ末、彼らに避妊手術だけは受けてもらおうと決意。でも何をどうするのかがよく分からず、しばらく悶々うろうろとした末、やっと市役所の担当窓口にたどりつき、アドバイスをしてくれるボランティアさんを紹介してもらいました。

ボランティアさんは手慣れています。
わたしに病院の都合を確認せよと指令を出し、次いで猫捕獲の段どりに入りました。
有難いことに全面的に手伝っていただけるようです。
エサやりをしている夜が確実、ということで車で来ていただきました。

可能ならば2頭一度に捕まえましょうと、ケージと捕獲器を持ってきてくれました。ケージはともかく、捕獲器というのは初めて見ました。細長い金属製のケージで、空の時は片手で持ち運べる程度の重さ。奥にフードを置いて、猫がそれを求めて入り、フードの手前の床板を踏むと出入り口の扉が閉まるという仕組みです。

捕獲器もケージも閉じ込めるための物だからちょっと恐ろしげで、こんなので捕えられたらトラウマにならないか、などと心配したんですが、今なら、猫の捕獲、保護の必需品だと分かります。

さて、こちらです、と現場にボランティアさんを案内すると、いつものように待ち構えてる白と三毛。白なんてごろにゃんでスリスリなので、私が思わずひょいと抱き上げると、「あら、だっこできるの?」と驚かれました。

で、白い方は、ケージの中に入れたフードを食べ始め、落ち着いた頃(お尻を落として食事に専念しだした頃)に扉を閉める。三毛は捕獲器で、かなりあっさり捕まりました。閉じ込められたのに気付いたら、猫は当然暴れます。この時、大きいオスなどで暴れ方が激しいと、捕獲器の柵にあたって擦り傷をつくったりする、というのも後々学ぶのですが、当時は何しろ初体験なので、「捕らわれた!」という白と三毛のショックが伝わってきただけで、わたしは少々辛いおもいでした。

彼らはそんなに激しく暴れませんでしたが、にゃおんにゃおんと抗議の鳴き声をあげ続けます。

「布で覆って暗くしておけば鳴きやみます。それじゃ。」と、ひと仕事終えたボランティアさんは帰り支度。

そこではたと気付きました。

え?この猫たち、ひと晩うちに置くの?

そうです。病院は閉まってる時間だから、それしかないのです。

なんとなーく頭のどっかで、うちはペット不可なんだから、ボランティアさんが預かってくれたりしないかしら~?と甘い考えを抱いていたわたくし。

今なら、外にいてどんなウィルスを持ってるか分からない猫をいきなり屋内に入れるなんてできない、というのは良く分かるんですが。

その辺り、きちんと話をしてアレンジしなかったことを心から悔みつつ、でも、夜じゃないと、特に三毛には会えない確率が高かったので、捕まえるためにはその時間帯しか想定できなかったし、結局他に選択肢がなかったってことで。

しかし、ケージと捕獲器に入れっぱなしで12時間近くだなんて、大丈夫なんだろうか?
トイレは?

いやいや経験豊富なボランティアさんが状況を見てくれたんだから、大丈夫なんだろう。

ぐるぐるする頭でケージと捕獲器を自室に運び込みました。

三毛の捕獲器にはボランティアさんが貸してくれた布、白のケージには使ってなかった布団カバーをかけて、とりあえずベランダに置いてみました。

しかし、鳴き声はさっぱり止まず、ベランダから高らかに隣近所に響き渡ります。まるで、ペット不可住宅に動物を置いている以上の悪行をわたしが働いているかのように聞こえます。

あの頃は、夜の間ベランダを開けて網戸にしていました。ということはクーラー使っていなかったのですね。今年と比べて今ちょっと愕然としましたが、それはさておき。

これはまずい、ということで室内に入れてみましたが、鳴きやむことはなく、そしてわたしは眠れないままに時間だけは刻々と経っていきます。あんまりにゃあにゃあいうので、トイレに行きたいとか?などと思うと心配になります。

その内、三毛はおとなしくなってくれました。しかし白の方が、しきりに三毛に何か訴えているような、と思って見たら、ケージの隙間から手を出して、かけてあった布をすっかり落としていました。しかも三毛の方の布まで落とそうとしている。

白は鳴きやまず、わたしは、いっそ室内に放すか?でも、朝になって、捕まえることができず、病院にも連れて行けない、という可能性を考えると……などと無駄に考え眠れない。そして隣近所迷惑をおもうといたたまれない、せっかく捕まえたけど、もう外に返しちゃおうか、とまで思い詰めました。

結局眠れないままに朝になりました。

モウロウとしたままタクシーを呼んで、まだにゃあにゃあいってる白のケージと三毛の捕獲器を乗せてもらい病院へ。


今月いっぱい語りそうな勢いのまま、ツヅク。



捕獲器内の三毛(後のたみぃ)




キャリーバッグの上は、たみぃの巣になりました。押し入れの中にも別宅あり。



ちょっと、そこにお座りなさいな。
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