私はあせっていた・・・。
もっと、おもろなりたいと・・・。
気ばかりあせって生活は荒れていった。
場末の酒場で酔いつぶれ、弱いくせに道行く人に肩が触れたと因縁をつけ、いさかいとなったり・・・。
そんな私の心を知ってか知らずか、藤沢の白旗神社の交差点でまた悪魔が現れた。
悪魔「ユー、どうしたの?荒れているねぇ」
つね「おお、ちょうどよかった。社長、社長!!じゃなかった。いいところに来た。例のものをよこせ!!」
悪魔「ユー、また欲しいのかい?」
つ「そうだ、早くよこせったら!!AKD(悪魔ドル)はあるんだ!!」
悪魔「ユー、悪い事は言わないからやめたほうがいいよ。ユー、やめちゃいなよ」
私はありったけのAKDをつかませ、ひったくるように悪魔から薬のビンを取り上げると、むさぼるように薬を飲んだ。
悪魔「ユー、用法・用量を守って飲まなきゃ。ご利用は計画的に・・・。
つね「うるさい!!俺に指図するな!!」
これで俺は無敵だ。ハシダだって、クラモトだって、ミタニだって敵じゃないんだ!!
悪魔「ユー、あせっているのかい?」
つね「私が焦っている!?バ、バカな!!私は冷静だ」
そろそろ薬が効いてくるころだ。
つね「お、おおおおお~」
つね「オー、ポカホンタス!!」
つね「・・・。」
2度も同じ手を使ってしまった変だ。何か変だ。
悪魔「つねさんぽ。聞こえていたら、君の生まれの不幸を呪うがいい」
薬のビンを見つめなおした。
「ヨ、ヨクスベール??」
つね「あ、あああああ~!! シャア!!謀ったなシャアァァァ!!」
悪魔は僕の心の中にいたのだった・・・。