50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

いつの間にか夕ぐれに染まる湾の風景であり、

2016-03-07 20:25:33 | 小説
いつの間にか夕ぐれに染まる湾の風景であり、理恵は風にゆれるハンモックでうつらうつらするように、深い眠りに落ちている。眠りは夢を誘わない。なぜなら理恵の現実を夢そのもののように生きている。そのタレントは今ふるさとのハンモックで眠っているのだった。

(「おしのび」つづく)


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