2023/12/29 追記
今年に草津・ゆけむりセットとファーストカーミュージアムが発売されたため、宮原電車区以降の製品は続編として別記事にしています。合わせてご覧ください。
前編では外観をメインで見てきました。後編はディテールや内装を見ていきます。
まずはボディの造型。
初代と新製冷房車はタイフォンの形状以外の造形は2代目と同じため省略です。
3代目でヘッドライトとテールライトのリム、タイフォンが別パーツ化されました。
テールライトは一体成型と比べると隙間が気になります…
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宮原電車区ではテールライトリムが一体成型に戻り、ジャンパ栓受けがモールドされました。
ライトリムは3代目よりも薄型になり、左右独立したレンズが装着されています。
レンズは153系や455系国鉄色とは異なる方法で黒く見えないように工夫されています。
慎重にレンズを外してみました。中国こまのようなクビレが特徴的です。
このクビレによって非点灯時でも反射鏡のような見え方を実現しています。
簡単に折れてしまいそうなので分解の際はご注意。
点灯時も中心に電球があるような光り方をするので非常にリアルです。
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3代目のライトユニットと比べると光量は抑え目ですが、その分レンズカットがはっきり確認できます。
この製品に限らず、ここ数年は新規部品を積極的に起こしている印象があります。
遮光ケースは全部で4種類あります。
左から、初代、新製冷房車及び2代目、3代目、宮原電車区
初代の遮光ケースは電球基板で行先表示とプリズムが一体成型でした。(行先表示はシール)
新製冷房車から砲弾型LEDが採用され、行先表示は別パーツ化されました。
さらに行先表示を白く光らせるための着色プリズムが採用されています。
3代目からはチップLEDの採用により、遮光ケースがスリムになりました。
2代目までの遮光ケースは乗降扉が埋まっていましたが、3代目からはシースルーになりました。
宮原電車区の遮光ケースは一見すると淡緑色に変わっただけのように見えますが、ヘッドライト用プリズムの短縮、運行表示器のモールド追加、床下垂れ下がり防止の爪追加などの改良点があります。
3代目と宮原電車区の遮光ケースをスワップする場合、ライトレンズとリム、そしてカプラーとスカートをセットで交換する必要があります。(ヘッドライトのプリズムを入れ替えればレンズとリムはそのままでもいけます)
シートは砲弾型ケースに合わた形状のものと、スリム型ケースに合わせた形状の2種類があり、それぞれグレー成型と青色成型の計4パターンがあります。
左から初代(旧集電)、新製冷房車、2代目(新集電)、3代目、宮原電車区
上写真では5つ並べていますが、初代と2代目のシートは全く同じものです。
新製冷房車で青色のカラーシートが採用されたのに2代目と3代目では再びグレー成型に戻っているのが興味深いところ…
宮原電車区ではスイッチ板が淡緑色になり、ATS車上子パーツが取り付け可能になりました。
床板は宮原電車区で水タンクが別パーツ化されたものの、それ以外は特に変更がありません。
トイレ流し管も宮原電車区から変更されました。
これはTNカプラーが配管付きのJC6392になったためで、横から差込む方式からカプラーの取付け穴に差し込む方式になりました。また、左右どちら側にも取付が可能になっています。
先頭車用の幌枠も新しくなり薄形が新たに加わりました。左から旧形、新形(厚)、新形(薄)
新形は渡り板の成型が無くなり、裏板の形状も変わっています。
それぞれの幌枠を取り付けてみました。幌の並びは上の写真と同じです。
個人的に165系は厚みのある幌が好みです。
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新しい幌枠に合わせてボディの切り欠きの幅も実車並みに狭くなっています。
このため旧形の幌枠を宮原電車区のボディ取り付けることは出来ません。
宮原電車区のクハ165はそれまでの製品と比べるとグレードが1段上がっています。
この仕様ならかつてフジツボライトと揶揄された169系も胸を張ってリリースできることでしょう。
個人的には未だリニューアルされていない三鷹色を待ち続けています。
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