つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

エッセイ: 幸せの黄色いハンカチ

2012-07-15 10:23:20 | エッセイ

NHKBSで、30年以上前の映画、「幸せの黄色いハンカチ」を見た。
高倉健主演で何度も演技賞をもらった作品だ。

映画館では見なかったが、テレビでは何度か見た。ただ途中のコマーシ
ルで細切れになり、気になるシーンがいくつかあった。今回、ノーカットで、

最初から見たのは初めてだった。

夕張の炭鉱で働く男が、やっと見つけた幸せの中、妻の流産を受け止めら
れなく、夜の街で喧嘩をして人を殺した。網走刑務所に収監されていたが
、刑期を終えて出所したところから始まる。

刑務所の門を出た男は、町の食堂で、かつ丼とラーメンを注文する。
そして恐る恐る「ビールも」と。コップに注いだ泡を慈しむように両手で包む。
見ていて、思わずのど越しを感じた。高倉健はこの場面を撮るのに、2日間、
何も食べないで臨んだという。
 ※ この4行はいい表現とのコメント。

物語は、別れた妻に、もしまだ待っていてくれるなら、家の前のこいのぼりの
竿の先に、黄色いハンカチの目印をつけていてほしいと、ハガキを出す。

別のシーンでは、赤い車に乗った調子のいい若い男が、一人旅の女の子を、
何とか恋人にしようとちょっかいをだす。この3人が、その先の旅を続ける。
 ※ 2行(A)の場面

私は、3人がどのように出会って旅をしたのか、疑問に思っていたが、少しだ
け仲良くなった若い二人が、砂浜にいた男に、シャッターを押してほしいと頼
んだからと分かった。前半の場面は見てなかったようだ。

途中の検問で、男が人を殺して刑務所帰りだったことが分かるが、若い二人
は、帰ることを迷い、ためらう男を励まし、夕張に連れて行く。
  ※ 2行(B)の場面

そして丘の上の軒先に、沢山の黄色のハンカチがはためいているのを見る。

真っ青な空、古い炭鉱住宅、物干し竿から洗濯物を取り込んでいる妻、何気
ない日常の風景に溶け込んでいく男、見終わって、ずしんと心が熱くなった。
そして高倉健が、高倉健がものすごくよかった。

課題【光・影】
  講評 映画のストーリー紹介に終わらせず、「自分」を適宜
      
挟み込んでいるあん配がよい。
      強いていえば(A)、(B)にも「自分」を入れたい。
            名前の繰り返しが微笑ましい、対象への「愛」を感じさせる。

月2回、カルチャーセンターで、エッセイを書く講座に参加しています。
先生は演劇評論家の山本健二先生、私にはもったいないくらいの先生、
有難いことです。精進しなくては。

四季の素材 十五夜 さんのイラスト です。
夏 メダカ

 

コメント
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