つつじの書・・

霧島つつじが好きです。
のんびりと過ごしています。
日々の暮らしを、少しずつ書いています。

エッセイ お姉ちゃん風

2024-12-16 09:35:17 | 楽しい仲間
  エッセイ お姉ちゃん風(かぜ) 課題【毒・薬】 2020・10・23

  先生の講評
    鏡としての弟の嫁と、作品展の情景。
    わが身を写しタラーリ、タラーリの趣向、義妹の心が書けている。 
       
随分前、参加している教室の作品展があった。
会場に五つ程のテーブルを置き作品を並べる。
入り口近くに、飾り付けに使うテーブルクロスや小物等が準備されていた。

各テーブルに、何人かが並んだ。
先生が段取りを話している最中に私語が出はじめ、動き出したグループがあった。
他のテーブルにも広がった。
先生の言葉が聞き取れない。
普段は温厚な先生が、突然高い声で、「お始めになって下さい」と言った途端、
駆けるように入口に走り出す人、ある人は大きな声で叫ぶ。
飾り付けの終わったテーブルに来て、作品の向きを勝手に変える人もいる。
ひどい振舞いをする人達が居たのに驚いたことがある。

実家には弟夫婦が住んで居る。
嫁のMちゃんはしっかりしていて控えめ、何事にも丁寧だ。
年に一、二回泊まりに行くが、食器棚には見慣れた食器がきちんと並べられ、
ガラスもピカピカ。
洗濯物を畳んだ序にと整理箪笥を開けたらきちんと整理されていた。
子供達も、学校が休みの時は随分お世話になってきた。
「小母ちゃんが一番やさしい」と言った長男が、東北の会社に変わったと
話した時は、「寒いだろうに」と涙ぐんだ。
時々、季節の物を送ってくれる。
今なら柿や栗、茸も入る。焼き芋が入っている時もあるから楽しい。
野菜は直ぐに料理できる様に始末してある。
晩年の両親の看取りもしてもらった。
書き出したら限りがない。
言える事はMちゃんとは四十年以上の付き合いだが、まだ一度も嫌な思いをした事がない大切な義妹だ。
私と言えば、弟と二人姉弟、長い間お姉ちゃん風を吹かせている。
つい出過ぎたり、言ったりして、弟に嫌な顔をされる。
実家の弟夫婦の事を思う時、作品展の会場で見た乱暴な人と変わらない、
がさつなことをしなかったかと反省することがある。
「又、何にでも口をはさんで威張っている」亡くなった母が、
何処かで見ているかもしれない。
 


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