Twisted Works Official BLOG

シボレーC1500、サバーバンを所有していますトラック好きの自動車修理工の作業日記です。

08シルバラード 4L60E トランスミッション

2020-10-07 08:27:47 | 日記
今回は業者様より依頼いただきました08シルバラードのオートマオーバーホールです。

全く動かなくなったとの事で、トランスミッションを入れていただきます。

まずはスタンドにかけて



ベルハウジング(エンジンとミッションをつなぐケース)を外します。



ここはトルクスに見えるネジですが、トルクスプラスという別規格です。

先端が平らでトルクスより力がかけれる形状になっています。

続いてオイルパンを外します。



通常、車が動かなくなるくらいの故障の場合はオイルパンの中にかなり汚れが溜まりひどい状態になっているのですが今回はきれいすぎます。





おそらく不具合が出始めた時にオートマフルードの交換をしたのでしょう。

ばらしていくとフラッシングでは取り切れなかったカスがあちこちに溜まっていました。



例のごとく中身を全部取り出して



ユニットごとにオーバーホールしていきます。

各所に使っているブッシュを打ち換えて



テフロンシールも新しいものと交換してリサイザーで縮めます。



1番の故障個所はあるあるの3-4クラッチの摩耗でした。



オイルポンプも分解、掃除して組み立てますが芯出しの工具で(工具といっても大きいホースバンドです)センターを出して組み立てます。



先日のTH350の時も書きましたが、今回もインプット側を仮組みして低圧のエアーで各ピストンの作動を確認します。



この年式はインプット側にセンサーが追加されていてクラッチのスリップやロックを監視しています。



☝ 手前が旧型、奥が今回のものです。

根元にセンサーらしきものが追加されています。

バルブボディーも分解清掃

今回はセパレータープレートに変更がありました。

今までのセパレータープレートはペーパーガスケットとセパレータープレートが別になっていて重ねて使うのでしたが、今回は一体物(ボンデッド)になっていました。



☝今までのもの、簡単に剥がれます。



☝今回のもの 糊付けされています。

部品番号も年式ごとの違うので08用をアメリカより手配します。

バルブボディーについているソレノイドバルブもすべて抵抗を測り、メーカー基準値に入っているか確認します。



最後にケースエクステンションを取り付けますがここのブッシュもかなり荒れています。



ここは傷んでるものが多いですがここまで削れているのも珍しいです。



新しいブッシュと打ち換えて、ちゃんと打ち込めているか確認します。



これで記事的には駆け足ですがオーバーホール完了です。




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当方在庫のC1500ショート、オールペイントから上がってきました。



黒のメタリック
シート、ドアの内張りも張替え中、カラードバンパー&グリル、フロントガラス新品、今回シリンダヘッド、オートマもリビルトします。

高価になるとは思いますがパリッとしたC1500になると思います。

すぐには手がつかないのでとりあえずしまいます(笑)





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