四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

相模の蝶を語る会創立30周年記念写真展

2017-02-24 07:01:00 | 
所属する「相模の蝶を語る会」が町田で写真展を開催中です。





展示内容と写真の枚数は以下の通りです。
①神奈川県とその周辺地の蝶:203枚
 四季折々の季節ごとに見られる、神奈川県とその周辺地で撮影された蝶は102種を展示予定です。

②特別企画コーナー「蝶と私」
 ~蝶との接し方いろいろ~:116枚
 自分がどのように蝶に接しているのか。
 探索、採集・撮影風景、飼育の仕方、標本作成、蝶と遊ぶ、例会や調査会の様子 などなど面白い写真?もたくさんあります。


期日:2017年2月22日(水)~2月27日(月)の6日間
10時~17時 27日は16時まで
場所:町田市民ホール4F・ギャラリー
TEL:042-728-4300
交通アクセス
小田急町田駅から徒歩7分
http://www.m-shimin-hall.jp/access.php

皆さま、お誘いあわせの上、ぜひご来場ください。

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アサギマダラの蛹が越冬中

2017-02-14 15:46:00 | 
蝶友のKNさんが昨年の11月上旬に日のあまり射さない山の北斜面でアサギマダラの終齢幼虫を発見しました。「見失わないためにネット掛けしたので見に行ってください」と連絡があったので、11月8日に現地を訪問しました。


終齢幼虫 2016年11月8日

その後、11月16日に前蛹となり、11月18日に蛹化したとの知らせを受けました。
真冬の山間部の寒さに耐えて無事に新年を迎えました。
この写真↓は2月10日の蛹です。


越冬中の蛹 2017年2月10日

本州南部では通常1齢~3齢の幼虫で越冬しますが、蛹での越冬は珍しいようです。KNさん、暖かい春に無事に羽化するのを待ち望みたいですね。


アサギマダラの食草キジョランです。


キジョラン 2月10日

寒さで少し反った葉の内側では、3頭の幼虫が越冬を続けていました。2頭は丸い食痕から離れた位置で静止中でしたが、1頭は食痕の縁に喰いついたような格好で静止していました。最近食事をした模様です(↓)。


越冬中の幼虫 2月10日

3頭はいずれも同じような大きさで、2齢ではないかと思います。


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新年のご挨拶

2017-01-05 10:53:00 | 
 
  明けましておめでとうございます。



元旦 大沼神社




3日 青山学院 優勝


近くの大沼神社に初詣に参りました。

今年の箱根駅伝も地元の青山学院が優勝。これで3年連続ですね。


(^^♪ 越冬中の蝶の観察


ウラギンシジミ 1  12月30日

越冬中のウラギンシジミには大きな変化が見られました。谷戸奥のヒサカキA葉裏の3頭は1頭に減り、ヒサカキB葉裏の1頭は行方不明になりました。その代わりに、別のヒサカキCに1頭を見付けました(↑)。しかし、よく日が当たる場所なので触覚が翅の間から外に出て覚醒しています。暖かい日に飛び出してしまわないか心配です。



ウラギンシジミ 2

ツバキでは1頭が3頭に増加しました。
前回の観察は21日。この間、瞬間最大風速15mを超える強い南風が吹き18度を超える日(22日)があり、その影響で移動する個体が多かったのでしょう。



ルリタテハ 12月30日

12月21日、水路に架かる丸太橋の裏側を覗いたところ、この冬も越冬中のルリタテハを見付けました。水面と橋の間の距離は50cmしかないので覗き込むのも大変です。
2月中頃~3月中頃の暖かい日までここに過ごすことになりそうです。


アサギマダラの蛹 12月7日

昨年の11月2日に、蝶友のKNさんが北斜面のキジョラン葉裏に終齢幼虫を発見しました。その後、11月16日に前蛹、11月18日には蛹になり、11月末の雪の寒さにも耐えました。
写真のように12月も元気に過ごし、みーあの絵日記ブログの蝶友 みーあさんから無事に新年を迎えたという報告をもらいました。蛹での越冬は珍しいこと。3名で代わる代わる観察していますが、この寒い冬を乗り越えいつ羽化するのかゆっくりと見守っていきたいと思います。


   本年もよろしくお願いします。



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ウラギンシジミ越冬開始か

2016-11-10 10:59:00 | 
11月9日には木枯らし1号が吹きました。
晩秋から初冬へ季節が一転したと感じます。
蝶の世界でも変化が見られました。

10月23日
日本鱗翅学会の63回大会が22,23日に日本大学生物資源科学部で行われました。
2日目の朝、小田急江ノ島線の六会日大前駅を降りると、ウラギンシジミが旋回しており、駅前の手すりに止まり日光浴。蝶の学会に合わせてのお出ましでしょうか。


ウラギンシジミ♀ 10月23日 10:43  藤沢市

11月3日 
久しぶりに相模原公園へ。
到着した10時半過ぎが日光浴タイムのようで、ウラギンシジミ3♀とムラサキシジミ1♂が樹木の周辺を飛びそして葉の上で日光浴していました。気温がやや高めのせいか、短時間で切り上げて消え去りました。


ウラギンシジミ♀ 11月3日 10:43 相模原市

メキシカンブッシュセージの花壇では、キタテハ、キタキチョウ、イチモンジセセリが吸蜜し、ツマグロヒョウモン2♂が縄張り争いをしていました。


キタテハ



キタテハ♀ 

一休み中のキタテハです。翅の縁がなかなかシャープに見えます。



キタキチョウ秋型♀



同一個体

11月5日
外出してすぐの住宅地の民家生垣でウラギンシジミがちらちら飛んでおり、少し待つと目の前で開翅してくれました。やはり11時前でした。


ウラギンシジミ♂ 11月5日 10:56 相模原市


11月8日 曇り 最高気温12度

昨日から急に寒くなってきたので、谷戸の様子を見に行ったところ、ウラギンシジミがヒサカキAに4頭、ヒサカキBに1頭、ツバキに1頭葉裏に静止していました。7日に急に気温が下がったので、葉裏での休眠を開始したのではないかと思います。


ウラギンシジミ #H1 地上約0.5m ヒサカキ 町田市



ウラギンシジミ #H2,3 地上約1.5m ヒサカキ

2頭が隣り合って静止していました。ウラギンシジミは静止場所として同じような環境の葉裏を好むので、このように2頭が集まることは過去にも時々観察しています。



ウラギンシジミ #T1 ツバキ 地上約3m

これから気温が上がったら飛び出してしまうのか、そのまま越冬態勢を続けるのか、見守っていきたいと思います。


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梅雨時の蝶たち

2016-07-21 09:53:00 | 
関東甲信では6月5日頃に梅雨入りしたまま、当分梅雨明けしそうもない様子です。
その間に出会った蝶たちを紹介します。


6月14日 薄曇り、最高気温27℃。 
メスグロヒョウモンを探しに丘陵地を歩いたものの出会えませんでした。今年はヒョウモン類全般に不作の感じです。
ベニシジミとスジグロシロチョウの目立つなか、キマダラセセリが道端のヒメジョオンに3頭見られました。




キマダラセセリ 6月14日 南多摩にて

得意のステルス型戦闘機のポーズです。

6月17日 
暑さを避けて山間部へ。
クロツバメシジミのポイントに着くと、崖の上部で1ペアが交尾中でその周りを何頭か飛び回っていました。擦れの少ない個体を撮影。


クロツバメシジミ 神奈川県


その後、林縁日陰でミスジチョウと遭遇しました。
ミスジチョウは、今まで樹上で休憩とか接近できないことが多かったですが、今回は林縁の低い位置で少しずつ移動するところを間近に撮影できました。
追記(7月23日)
これは♂と思います。クロツバメシジミは、初めての撮影でした。


ミスジチョウ

眼が碧く見えます。


同一個体


同一個体

樹上に移動したので、翅裏をフラッシュ撮影しました。

6月27日
山梨県まで足を伸ばしましたが、暑くて蝶の少ない日でした。


ウラギンヒョウモン♂ 山梨県

クリと林縁草地の隣り合う好条件の場所で、2,3頭ウラギンヒョウモンを発見。
飛び交うばかりで、クリに止まったところを望遠レンズでやっと撮影しただけで終わりました。



アサマイチモンジ

神奈川ではなかなか出会えない種類ですが、すぐ近くの林縁で見られました。

7月4日


小屋の壁に集まるミドリヒョウモン♂

ミドリヒョウモンが建物の軒下にやってきてバタバタしたり、庇や壁面に止まる光景は今までに何度か目撃していますが、今回は、♂4頭が一か所に集まり、翅の開閉を繰り返していました。
止まる場所は、青いポリの紐とプラスチック製の格子のようなもの。
メスグロヒョウモンがトイレの扉などに執着するシーンを時々見ますが、そのことから類推すると、この材質を好むというよりは、小屋付近の臭いに誘引されたのかなと感じました。

7月8日
丘陵地ではジャノメチョウが多く、曇りのためかアカツメクサやアレチハナガサなどで吸蜜する個体が多く見られました。そのほかの種類も動きが緩やかで容易に撮影できました。


アカツメクサとジャノメチョウ♀ 南多摩


アレチハナガサとジャノメチョウ♂

この辺ではジャノメチョウは、夏眠に入るヒョウモン類と入れ替わるように出現してきます。


アキノタムラソウとスジグロシロチョウ


ヤマユリ

※場所についてのお問合せには応じかねます
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