四季おりおり

自然散策そして音楽のことなど・・・ 
2010年秋より里山・谷戸歩きで見た風景や蝶・花の紹介が増えてきました。

小田原男声合唱団(その2)

2005-11-15 21:41:00 | 音楽
第1ステージは、堀口大学作詩、清水脩作曲男声合唱組曲「月光とピエロ」で、指揮は昔一緒にバリトンで歌っていた団内指揮者の松本和夫先生です。この曲は、長く歌い継がれた男声合唱の名曲で、僕も歌ったことがあります。安心して聴くことができました。
第2ステージは、松下耕作曲 CANTANTE DOMINO for male chorus、指揮は外山浩爾先生です。96年に明大グリーOBの塩野氏が亡くなる半年前に「今までこつこつと貯めたお金を男声合唱の振興に使ってほしい」と後輩に託し、その基金で委嘱した作品ということでしたが、少し難しく感じられました。
休憩を挟んで第3ステージでは、黒の上下から一転して茜(アカネ)色のブレザーに着替えての登場です。気分も変わって急に会場がなごやかになりました。僕の在団当時は、まだ皆さんお若くてスカイブルーの上下でさっそうと登場し華やかでしたが、時代が変わってユニフォームまでしっとりしたものになっています。平均年齢が明らかに50歳を超えていますから、年相応だというところでしょうか。

3ステは『みんなの知っている歌』。「見上げてごらん夜の星を」「雪の降る町を」「さらば青春」「遠くに行きたい」「川の流れのように」の5曲です。誰もが知っている叙情的な歌が、しっとりした歌声で流れてきて、思わず胸にじーんと来るものがありました。また、多くの女性ファン?からため息のでるようなステージでした。1曲ごとに拍手となり、団内指揮者(牛丸紘一さん)もそれに笑顔で応えていました。
第4ステージ(外山先生指揮)は、大正時代の終わりから昭和の初めにかけて小田原に暮らしていた北原白秋の詩に、多田武彦が作曲した男声合唱組曲「白き花鳥図」です。初めて聴いた曲でしたが、調べてみると、1965年にピアノ伴奏付きで初演され、1995年に無伴奏の男声合唱として新たに世に出たようです。枠組みのしっかりした合唱曲で、味わい深い、ゆったりとしたハーモニーでした。

トップテナー9、セカンドテナー11、バリトン12、バス13名、総勢45名が出演していました。僕の在籍していた当時は、トップテナーのメロディが輝くように響き、他のパートも負けじと歌っていましたが、月日も流れ、年輪を重ねて随分と穏やかでやわらかいハーモニーとなり、円熟した演奏という言葉がぴったりとあてはまります。アンコールは2名の団内指揮者の指揮で3曲ありましたが、いつまでも聴いていたい気分でした。
良い演奏の余韻を楽しみながら、小田原の街で美味しい海の幸をいただき、帰ってきました。
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