この番組でずっと前にやっていて興味深かったことについて書きます。
「選択的摂食障害」(selective eating disorder:SED)とは、数種類の食べ物しか受け付けないという病気で、しばしば通常の食べ物を食べようとすると嘔吐を催すという症状が見られます。
最初にテレビで直接見たのが、ギャリー・ブレナンというイギリス人男性で、彼は3歳のときはしかにかかったことをきっかけにチョコレートしか食べられなくなった。(ユーチューブ映像)
その後に放送された、クッキー(他にチョコレート、牛乳)しか食べられないというアンドリュー・フォスターというイギリス人について放送されたのをユーチューブで見つけました。4月24日(水)に放送(タイトル: 「恐怖が迫る!」スペシャル!)されたとのことで、沖縄ではいつ放送されるか、RBC(琉球放送:アナログは10チャンネル、地デジは3チャンネル)のホームページで調べてみたら、5月4日だったので、もう放送して終わっていました。あの日私は友達とおきなわワールドに行っていた。
選択的摂食障害についてインターネットで調べてみたら、事例はもっぱらイギリスのみ。なので、遺伝とも関係していて、選択的摂食障害になりやすい遺伝子っていうのがあるのかな。世界ふしぎ発見でやっていたことで、イタリアのサルデーニャ島に特徴的な、ソラマメのにおいをかぐだけで吐き気を催すという「ファビズム」という遺伝性の症状もあったし。
ウィキペディアでも「選択的摂食障害(selective eating disorder)」という記事は現在英語版にしかありません。英語版ウィキペディアで、本来「好き嫌いが多い人」を意味する「Picky eater」はこの「Selective eating disorder」という記事にリダイレクトされます。このことから考えると、選択的摂食障害に関して通常の好き嫌いとの関連性も含めた研究がなされている、好き嫌いが激しい人は軽度の選択的摂食障害ではないかという仮説が立てられている、もっと極端にいえば好き嫌いも病気としてとらえられているんじゃないかとも思います。
仮に王室に選択的摂食障害の人がいて、『英国王のスピーチ』のジョージ6世が吃音の克服が課題とされたように、王族だから選択的摂食障害の克服の必要が迫られることを考えるとかわいそうです。この番組を見ながらも王室は廃止になってほしいと改めて思いました。
これとは別に、通常の偏食や好き嫌いについての私なりの意見を述べたいと思います。日本での現状について考えましょう。
好き嫌いはわがままだと言われることもあり、無理にでも食べさせようとする風潮もまだあります。しかし、嫌いなものを無理して食べようとすると戻してしまうという人も中にはいます。これは嫌いなものを食べることが肉体的苦痛を伴うことを意味していると言えます。ある食べ物が嫌いになる原因に関しては、その食べ物を食べたときたまたま気分が悪くなった、あるいは体調が悪いときに食べたことがトラウマになってその食べ物が嫌いになるということもあるでしょう。これらのことから、好き嫌いは何かしら生理的なことも関係していると言えなくもないでしょう。そのため、将来は嫌いなものを無理して食べさせるのはよくないというのが常識になる可能性もあると思います。
偏食といえば、皇太子のことが書かれた『ナルちゃん憲法』という本を思い出します。晩餐会もあることだし、天皇たるもの好き嫌いはいけないとのことで、皇太子が小さかったころ、食事は好き嫌いをすることが許されず残さず食べるようにしつけられたことが書かれています。これと照らし合わせて考えると、前述のように将来は嫌いなものを無理して食べさせるのはよくないという考え方が広がる可能性があり、そうなった中で皇族は好き嫌いが許されないというのはかわいそうです。
この番組の選択的摂食障害について取り上げられた放送を通して、イギリスの王制も日本の天皇制も廃止になってほしいと改めて思いました。
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