1969年に出た曲で、NHK教育テレビ(今のEテレ)の番組「みんなのうた」で放送されたそうです。おもしろいですよ。
パンのマーチ - YouTube
パンの起源は6000年前のエジプトだということが出てきます。
聞いたことある。6000年前のエジプトのパンは確か硬かったんだよね。
それから、世界各国でのパンの呼び方が登場します。説明も加えときますね。
イギリス/ブレッド(bread)
総称的に「パン」。
イタリア/パーネ(pane)
総称的に「パン」。
インド/チャパティ
チャパティはインド風パンの一種。総称的に「パン」というときは「ロティ」。
中国/ミエンバオ(面包)
ミエンバオは西洋風のパンの総称。中国では南方は主食が米中心だが、北方(華北)では小麦が中心で、マントウ(饅頭)やヨウティアオ(油条/中国風の揚げパンといったところ)など、パンに似たものが食べられている。ちなみにこの曲の初回放送では「ミエンバオ」ではなく「バオビン(包餅)」(中国のパンに似た食品のひとつ)だったとのこと。
アラブ/フティル
フティルはフルーツなどを乗せたパンケーキ。主食として食べられるアラブ風のパンは「ホブス」という。
メキシコ/トルティーヤ(tortilla)
なんかこれだけ浮いた感じだが、メキシコだからこれが適切なのかも。トルティーヤはとうもろこしまたは小麦粉で作られた薄いパンのこと。スペイン語でパンのことは「パン(pan)」と言い、日本語のパンの由来になったポルトガル語の「pão」や、イタリア語の「パーネ」と同じ語源。ただ、ひとつ気になることが・・・トルティーヤっていうところ、どうも間違って「トルティーヨ」って歌われて世に出たようだ(YouTubeでもそうだった)。
あと、私はこの歌に「中国」っていう単語が含まれていることに注目しました。なぜ「中国」っていう言葉が使われた歌にこだわるかというと、大河内但馬守氏のホームページ(記事タイトル:「支那」呼称について)を見たときに思ったんです。それによると、「中国」という言葉は政治臭がして歌には合わないとありました。昔、日本で中国のことを「支那」と呼んでいて、昔の歌で「支那」という単語が使われた歌は多い。現在は「中国」という呼称が定着し「支那」は差別語とも言われるようになった。その割には「中国」という単語が使われた歌ってあんまり聞かないなって思って、「中国」という言葉が使われた歌ももっと知られてほしいなという思いもあって、紹介しました。「中国」っていう言葉が歌詞に出てくる歌で知ってるのは『中国四千年の恋』と『パンのマーチ』と、あと最近新たに知ったのは『ナナサンマルの唄』です。
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