■ 北校伝統の鍛錬歩行祭。全校生徒が夜を徹して80キロを歩き通すというイベント。
**みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね。**(31頁)
こういう状況で**なんて言うんでしょう、青春の揺らぎというか、煌(きら)めきというか、若さの影、とでも言いましょうか。**(428貢)が描かれた小説。
恩田 陸の『夜のピクニック』のテーマを文中に探すとしたらこんなところだろうか。懐かしい思いに浸りながら読了した。
夜のピクニックというタイトルには少し違和感を覚えた、いくらなんでもピクニック気分ではないだろうと。元気な高校生はあるいはピクニック気分なのかもしれないが・・・。
夜を徹して歩く、この作家の出身校の水戸第一高校の伝統行事らしい。浦和高校でも同様の行事があって、それをモデルにしたとか。「夜行軍」という行事が私の母校にもあった。もっともこの小説のような、全校生徒が参加する大きなイベントではなかったが。
「全国縦断徒歩の旅」はとても無理だと思うけれど、「四国八十八カ所歩きへんろ」には憧れてしまう。 全行程1400キロ、 無理かな~。
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