透明タペストリー

本や建築、火の見櫓、マンホール蓋など様々なものを素材に織り上げるタペストリー

透けるタペストリー

2006-08-10 | A あれこれ



 タイトルを「透明タペストリー」としてブログを始めたから、タペストリーを意識するようになったのかもしれない。ときどきタペストリーという文字を目にするようになった。先日新聞にこんな記事を見つけた(写真)。

飯山地方の伝統工芸、内山和紙を使った作品を公募したところ全国から応募があって、「扉の先に広がる風景」を表現した作品が大賞に選ばれたという。
飯山市内の展示会場でこの作品は窓際に飾られて、外からの光を柔らかく透かせている、と新聞記事は伝えている。

タペストリーは装飾用の壁掛けだが、どうやら糸で編んだものという条件が付加されるようだから、この作品はタペストリー風ということなんだろう。

7日(月)のテレビ欄で、「韓国ポジャギ・夏のタペストリー」という番組を見つけた。なんとなく気になって録画しておいた。ポジャギという布を使ったコースターやテーブルクロス、タペストリーが作り方と共に紹介された。透ける薄絹の小さな布をつなぎ合せて作るタペストリーは、いかにも涼しげで夏のインテリアにピッタリだと思った。薄く色のついた布で作ったタペストリーを「布のステンドグラス」と紹介していた。布の重ね代の部分だけ光の透過が少なく、ちょうどステンドグラスのフレームのように見えた。なるほど確かにステンドグラスだな、と思った。透過してくる柔らかな光が美しかった。

タペストリーというとコンクリート打ち放しの壁に掛けられた、毛糸を編んだざっくりとした作品や、民家風の住まいの白壁に掛けられた麻布の藍色のタペストリーなどを思い浮かべる。

透明人間のように見えないタペストリーなんて装飾品として意味を持たない。意味のないことを書くのだからこのブログのタイトルに相応しいと考えていた。
今回、この2件で透けるタペストリーの魅力を知った。ブログのタイトルについてちょっと考えが変わった。 でもブログに書くことは、変えようがないだろうな。

 


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