以前担当した保育園の廊下
■ 繰り返しの美学
主構造は鉄骨だが、間仕切り壁を木造にした。
いろいろな平面計画を練って提案したが結局保育室が直線的に並ぶオーソドックスな片廊下型になった。等間隔に建てた柱から廊下と保育室内に方杖を出した。ちょうど、♪YMCAと踊るときのYのように。
壁には土佐漆喰を使いやすくアレンジして商品化された左官材を使った。左官材に詳しい友人に教わったものだ。自然素材をふんだんに使って、と打ち合わせの段階では考えるのだが、予算の関係で・・・などと言い訳をして相手だけでなく自分を納得させて結局ビニルクロスに落ち着いてしまうことが多い。小さな子供たちが使う空間がそれではな~と最後まで素材にこだわった。
四角い窓の下に小さなガラスタイルを2枚ずつ貼った。取り寄せたサンプル帳を処分するのが「もったいなくて」一枚一枚自分で剥がして使ってもらった。
廊下の天井がそれ程高くないので方杖の効果がいまひとつ、だったかなと今ごろ反省。
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■ 幼保一元化
今年の6月に「認定こども園設置法」という法律が成立し、10月1日に施行された。就学前の子どもに「教育と保育の一元的提供」と「子育て支援」の機能を備える新たなサービスを提供する、ということだそうだ。いままで全く知らなかった。
このことについて、こんなサイトを見つけた。
http://allabout.co.jp/finance/ikujimoney/closeup/CU20070701A/
女性の意見がいくつか紹介されている。
この中に紹介されている「ケンちゃんの卒論」(4ページ目)も一読を。「子育て優先か、自己実現優先か」特に女性たちの選択は難しい。そして小さな子供たちの育つ環境は今後よりいっそう厳しくなる、と私は思う。
このことについてここにコメントするつもりはない、サイトの紹介のみに留めておく。