日本共産党都議会議員(町田市選出)池川友一「市民とつくる都政への架け橋」

日本共産党東京都議会議員の池川友一のオフィシャルブログです。地方政治の現場からいろいろと発信していきます。

人権を保障するという場合に、自分の中にある偏見や差別、無知と向き合うことが必要だと自戒を込めて強く感じています

2021-04-05 | 日々思うこと、考えたこと

 突然ですが、都議会で働き、日本共産党都議団のひとりとして活動する中で、自分の認識がもっとも発展したのは「人権」に関わる問題です。

 土台には、国際的にも、国内的にも人権意識の発展があると思います。

 例えば、東京都が実施した人権に関する都民の意識調査

 2013年と2021年調査を比較しても、女性と子どもの人権の問題の関心が高くなっています。

 また、2020年1月に改定された、日本共産党の綱領の中では

 二〇世紀中頃につくられた国際的な人権保障の基準を土台に、女性、子ども、障害者、少数者、移住労働者、先住民などへの差別をなくし、その尊厳を保障する国際規範が発展している。ジェンダー平等を求める国際的潮流が大きく発展し、経済的・社会的差別をなくすこととともに、女性にたいするあらゆる形態の暴力を撤廃することが国際社会の課題となっている。

 と、いう記述が新しく書き込まれました。

 「人権というのは、突き詰めていうとマイノリティの人たちの権利を保障し守ることである」──ある会合で、弁護士さんがこういう発言をされていたことがとても印象に残っています。

 私も、子どもの権利と人権の視点から校則問題などについても取り上げてきました。

 東京都では、新しく「人権尊重条例」が制定されました。都政の中でも、ジェンダー平等、子どもの権利、障害者の権利、性的マイノリティの権利など、党派を超えて様々な角度から当事者の声が紹介されています。

 同時に、人権を保障するという場合に、自分の中にある偏見や差別、無知と向き合うことが必要だと自戒を込めて強く感じています。

 「知らなかったこと」を知ったときに、どういう行動をするのか。他者から、課題を指摘された時に、どういう態度で自分自身が向き合うのか…。当事者の声を聞き、学び、行動することが常に求められていると感じます。

 自分自身の体験を乗り越えて想像力を働かせるというのは、大きな困難が伴います。

 「よかれ」と思ってやったことが、実は他者の権利を侵害していたり、それに踏み込むようなことに至っていることもしばしばあります。そのことに、気がつくことができずに現在に至っていることも少なくないと思います。

 こうした中で、日本共産党都議団(議員だけでなく事務局のみなさんも)が、率直に意見交換し、認識を深め、発展させられる集団であることはとても大きいことでした。

 空気を読みあうことなく、意見をたたかわせるというのは、一朝一夕にできるものではありません。先輩たちが築いてくれた土台と新しく加わったメンバーの認識が、そうさせているのだと思います。そうした刺激ある議論ができる環境が、自分の身近にあってよかったなと強く思っています。

 「誰ひとり取り残さない」「個人の尊厳と多様性が大切にされる」──こうした東京をつくるために、私も学び、行動していきます。


 以下のPDFをクリックしていただくと、PDFでパンフレット全体を見ることができます。

 ぜひ、ご覧ください。

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2 コメント

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メッセージありがとうございます (池川友一)
2021-05-10 10:40:12
Y.hさま

自らの経験について、言葉を紡いでくださりありがとうございます。

一人ひとりの“困った”という声から始めるという政治をつくりたいと決意をしています。
尊厳が大切にされる社会を実現しましょう。
ともに声を上げていくこと、いっしょに変えていきましょう。
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Unknown (なまポのY.H)
2021-05-06 14:50:07
こんにちは。
たまにブログを拝見しております。
かなり前になりますが、男子高校生のツーブロック禁止の議論でテレビに映っている池川さんを見てびっくりしました。

女性、子供、マイノリティの意見をしっかり聴きたいと考える池川さんはとても立派だと思います。
私の元・夫は、性同一性障害でした。
女性の体に生まれたけど、心は男性という人でした。
知り合った20年前には、トランスジェンダーなんて言葉の認知度はほぼ0で、二人でネットや本を読みあさって情報を得て、最終的には男性戸籍を取得しました。
それまでに、実に7年かかりました。
結婚をした後も、課題は山積みで、もし特別養子縁組で子供をリレーしてもらったとしても、私の実子にはできても、夫にとっては養子になってしまう、など、意味も理由もメリットも無い決まりがありました。
だから私は子供を諦めました。
将来、私、夫、子供の間で、誰かが辛い思いをする可能性が高いと思いました。

それから、私は2歳の時に両親が離婚しています。父親だった人は、酒を飲んで暴れる人で、大声を出し始めると、兄が私を連れて押し入れに隠れ、抱きしめ合って泣いていた記憶がずっとあります。
2歳、ですよ。普通ならあまり記憶はないと思います。でもそれほど恐ろしい体験だったんです。
祖母の家に住むようになって、私は父親の存在すら忘れて過ごしていました。
でも、兄も私もそろって夜驚症という小児病になって、たまに遠くの病院に行って、頭にたくさん電極を付けて検査しました。

酒に関して、本当の意味でのトラウマがあります。

ニュースを眺めていれば、虐待、暴行、強姦、ひき逃げ、殺人・・・ほとんどが酒を飲んだ人の犯行で、耳を塞ぎたくても足りません。

そうでなくても、一日に何回お酒のCMを見なくてはならないのでしょう。
日本は酒に関しての規制が無さすぎます。
あんなもの、酒被害チルドレンからしたら、合法であることが不思議なほど恐ろしい飲み物です。
頭痛や吐き気、酩酊、記憶を失くす、人格を変える、そんな飲み物なので。

どうか、たくさんの人に話を聞いてください。
世の中には、たくさん、人に理解されなくて我慢している人がいます。

読んで頂き、ありがとうございました。
これからも応援してますね(*´ー`*)
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