自民党の総裁選の結果、菅義偉氏が新しく自民党の総裁に選出されました。
安倍首相は、菅氏について「令和時代に最もふさわしい新総裁ではないか」と述べていましたが、どこがどうふわさしいのでしょうか。
内政でも、外交でも、コロナ対策でも、この間の安倍首相のやってきた政策の中身は支持されていません。「安倍政権の継承」を掲げる人が、自民党内で圧勝するということそのものが、自民党のゆきづまりを示しているなと感じます。
同時にマスメディアの自民党総裁選の取り扱い方(事実上の垂れ流し)に対して、世論を形成し、新たな虚像をつくることになっているのではないかという気持ちになります。
都知事選挙は、テレビでの公開討論会はついに一度も開かれませんでした。公職を選ぶ選挙の討論会はやらずに、一党の総裁選は特集を組み、公開討論会をくり返しました。
現時点の国会の議席の力関係では、自民党総裁=総理大臣ということになるので、報道することは重要です。しかし、それは権力のチェック(監視)機能としての報道という点においてです。
これから、国会での議論を徹底的に行うことが必要です。同時に、これだけ自民党総裁選をテレビが報道(事実上の演出といっても過言ではない)したわけですから、テレビは総選挙の有無にかかわらず党首討論や各種政策討論について大いにやることが大事ではないでしょうか。
■自民党政治を終わらせ、新しい政権をつくる
来るべき総選挙は、「安倍政権の継承」を掲げる菅氏が総理になるわけですから、ポスト自民党政治を市民と野党の共闘がいかに国民とともにつくれるかが重要だと思います。
最短の首相在任期間は、東久邇宮稔氏の54日だとか。仮に総選挙が行われるとすれば、菅政権を最短政権(いつ総選挙になるかによって変わりますが)、短命政権にする結果をみんなでつくりたいと思います。
菅氏が「自助、共助、公助」を目指す社会像としてくり返したことに、だったら政治は何のためにあるのかという思いを強くしています。自助を強調する政治=自己責任を強調する政治だからです。
大事なのは、その人が自分でどれだけ努力したかではなく、どんな事情で困っているのかです。本人の努力でなんとかなる問題という論の立て方は、その人を追い詰めていくことにつながります。もう一度いいますが、大事なのはその人がどんな事情なのかということです。
「自助、共助、公助」と並んでいても、「自助」を強調することは、結果として人を頼るな、公的機関を頼るなということにつながる。
— 池川友一 都議会議員 (@u1_ikegawa) September 7, 2020
大事なのは「その人が何に困っているか」であって、「どれだけ一人でがんばったか」ではない。
個人の尊厳、基本的人権の尊重──この間、自民党政治によって踏みにじられてきた一人ひとりの尊厳を回復し、ありのまま、自分らしく生きていくことができる社会をつくるために力を発揮していきたいと思います。
そして、ウソとゴマカシ、隠蔽、改ざん、偽造、ねつ造などによって壊されてきた立憲主義、平和主義、民主主義を回復するために力を尽くします。
国民の声を聞き、ウソをつかず、隠ぺいもせず、ごまかすこともなく、ひたすらに正直で、公正な人が今の時代のリーダーであってほしいと思うのは、私だけではないと思います。
「安倍政権の継承」を最大の看板に掲げた菅氏を総裁に選んだということは、自民党全体がこの道を選択したということだ。
— 志位和夫 (@shiikazuo) September 14, 2020
しかし、内政、外交、政治モラル、コロナ対策、どの問題をとっても「安倍政治」の行き詰まりは明らかであり、行き詰まった道を「この道しかない」と突き進むことに未来はない。
(続き)そのことは、菅氏が、この国をどうするのかについて、菅氏なりのビジョンを何一つ示せない、驚くほど訴えに中身がないことにも示されている。 https://t.co/V0VZx79mhP
— 志位和夫 (@shiikazuo) September 14, 2020
(続き)菅氏が、強調したことは、「自助」「自己責任」の押し付けだった。国民に「自助」を求めるだけだったら政治は何のためにあるのか。そんな政治には存在価値はない。
— 志位和夫 (@shiikazuo) September 14, 2020
国民に「自己責任」を押し付ける、冷酷な新自由主義の暴走が、菅体制のもとでいっそう酷くなることを強く警戒せねばならない。 https://t.co/NtjxC9TAWu
(続き)こうした人物に、日本の政治のかじ取りをまかせるわけにはいかない。市民と野党の共闘の体制をしっかりつくりあげ、総選挙で、菅体制を倒し、政権交代を実現するために全力をあげる。 https://t.co/adBtAN5BhD
— 志位和夫 (@shiikazuo) September 14, 2020
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