19日、都議会文教委員会がひらかれ2018年第1回定例会に提出された議案について提案理由の説明がありました。
また、文教委員会に付託された請願と陳情について質疑と意見表明が行われました。
共産党都議団は、米倉春奈都議と私で分担して、都民のみなさんから提出された請願や陳情について質問しました。
私立高校の入学金補助についての質問では、東京都福祉保健局と首都大学東京が実施した「子供の生活実態調査」の内容について取り上げました。
私立高校に行くことを検討したかについて生活困難度別に見ると、一般層は約6割が検討したのに対し、困窮層は約6割が検討せずに公立高校への進学を決めている。公立を選んだ理由として、「私立高校の授業料等の費用が高かったから」が一般層では61.3%であるのに対し、周辺層は78.1%、困窮層は85.5%であり、経済的な理由で選択肢が限られてしまっていることがうかがえる。
私立に在籍する高校生の保護者に私立高校を選んだ理由を聞いたところ、一般層では「教育の質が高いと思った」(43.6%)、「教育方針が気に入った」(37.5%)が多いのに対し、困窮層では「公立高校の入試に合格しなかった」(54.4%)がいちばん高くなっている。
この間、授業料補助の世帯年収は引き上げれましたが、入学金や施設費については改善されていません。
また、都立高校夜間定時制の給食の充実と負担軽減。
先にも紹介した「子供の生活実態調査」には、食事の回数についての調査があります。
16歳から17歳への調査結果では、全体で「ほぼ毎日2食」が12.5%、「ほぼ毎日1食」が0.8%となっています。困窮層では、「ほぼ毎日2食」は約2倍の21.9%、「ほぼ毎日1食」が全体と同じ0.8%となっています。
私が衝撃を受けたのは、学校タイプ別の結果です。
全日制の生徒は、「ほぼ毎日2食」が11.0%、「ほぼ毎日1食」が0.6%であるのに対して、定時制・通信制の生徒は「ほぼ毎日2食」が37.4%、「ほぼ毎日1食」が2.5%となっています。全日制と定時制の生徒を比較すると3倍以上となっています。
こうした状況を考えれば、 栄養格差をただすことなどから給食の果たすべき役割が極めて大きいことがわかります。都教委は「喫食率の改善に取り組む」「学校給食を適切に実施」と答えましたが、現状を変えていく必要があります。
他にも、多岐にわたる請願と陳情について、現場のみなさんから伺った声、調査した中身を元に質問を行いました。都民要求を一歩でも前に動かすことができるように全力を尽くします。
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