愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

八幡浜市保内町の津波被害 安政南海地震

2016年10月24日 | 災害の歴史・伝承


1854年の安政南海地震。愛媛県、とくに南予地方の宇和海沿岸部では津波の被害が大きかった。

その一例として、八幡浜市保内町の津波地図を以前、作っていたので、ここに挙げておく。

安政南海地震では保内町では津波は現在の国道197号付近まで遡上している。

安政の次の南海地震である1946年の昭和南海地震(M8.0)では大きな津波被害は無かったため、地元では過去の南海地震・津波被害に関する伝承、記憶は忘却されている。

将来の南海トラフ地震が、安政南海地震(M8.4)やさらには宝永南海地震(M8.6)と同規模であれば、この地図で示した地点まで津波が遡上してもおかしくはない。

将来の地震・津波への防災意識の啓発のためにも、この地図を掲載しておきたい。

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