1854年の安政南海地震。愛媛県、とくに南予地方の宇和海沿岸部では津波の被害が大きかった。
その一例として、八幡浜市保内町の津波地図を以前、作っていたので、ここに挙げておく。
安政南海地震では保内町では津波は現在の国道197号付近まで遡上している。
安政の次の南海地震である1946年の昭和南海地震(M8.0)では大きな津波被害は無かったため、地元では過去の南海地震・津波被害に関する伝承、記憶は忘却されている。
将来の南海トラフ地震が、安政南海地震(M8.4)やさらには宝永南海地震(M8.6)と同規模であれば、この地図で示した地点まで津波が遡上してもおかしくはない。
将来の地震・津波への防災意識の啓発のためにも、この地図を掲載しておきたい。