みなよか日記

NPO法人UDくまもとが発信するユニバーサルな観光情報です。
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肥後民家村

2009-07-31 11:31:34 | 玉名
こんにちは

今回は玉名方面のご紹介です。

肥後民家村は、菊水町にある道の駅「きくすい」のすぐ近くにある施設で、町指定重要文化財の豪農の民家から簡易宿泊ができる旧家まで、様々な伝統的民家を見学、体験ができるスポットです。

川沿いの斜面にあるので、傾斜がありますから見学するにはちょっとしたコツがありますので、ご紹介します。

前提として、介助者が同行する事をお勧めします。まずは、熊本市方面から車で来た場合、道の駅「きくすい」を右に見て通り過ぎると、入り口の表示がすぐにありますので、そこから入ります。奥まで進むと民家村の正面入り口がありますので、そこで車を降りるといいでしょう。車はそこに駐車せずに、いったん道に出てもう少し先まで進むと、肥後民家村入り口の看板がもう一つありますから、そこから進んで下の駐車場に置いておくと、帰りがグッと楽になります。

傾斜がありますから、それを上手に利用するということですね。上から見学しながら降りてきて、下の駐車場で車に乗る、ということです。

正面入り口です。ここから先はタイムスリップしたような景色が続きます。入場は無料ですが、募金箱があります。清掃費などに使われますのでご協力ください。
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ここを頂点に施設全体が下り傾斜です。園路は石畳で整備されています(一部未舗装)。少々でこぼこがありますので、キャスターが小さな車いすユーザーは、注意して進んでください。
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施設には、7件の民家があります。古民家ですので入り口には敷居がありますから、これを超えるのはちょっと大変かもしれません。ご自身の状態や、介助者のレベルに合わせて無理しないようにされて下さい。
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可能であれば、古民家ならではの広い土間まで車いすで見学できます。今回は同行者が二人だったので、土間まで入ってみました。入り口に腰かけて一息。外は強烈な暑さでしたが、中はひんやり。昔の家は涼しいですね。
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なんだか妙になつかしい匂い。冷たい土と畳。大きな梁。いろんな匂いがミックスして「子供のころの夏休みの匂い」になってます。
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木漏れ日の中をぼちぼち進みます。蝉の声、深い緑のトンネル。
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水車小屋も現役で動いています。仕事をする道具としての水車。風情というより力強さを感じます。
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さて、民家村には体験施設もあります。ガラス工房や木工館。事前に問い合わせをして予約をしてください。問い合わせ先は最後に載せています。時間に余裕を持って、体験してみるのもいいですね。
トイレは、正面入り口を入ってすぐ右側にあります。多目的トイレですので、安心して利用して下さい。
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トイレの利用は施設を楽しむ前に済ませることをお勧めします。ここから下りながら見学を楽しむと、下から登るのはなかなか大変です。この辺は楽しむためのコツですね。

肥後民家村は、すべてを車いすのまま楽しむのは難しいかもしれませんが、遠い昔の記憶をたどる懐かしい雰囲気を堪能することができる場所です。それぞれの季節感を楽しむ寄り道に、ちょうどいいかもしれません。斜面の施設を上手に使って、体に負担のないように過ごして下さい。

<お問い合わせ>

肥後民家村
営業時間
9時~17時(入村は16時30分まで)
入村料 無料
休村日 毎週月曜日(但し、月曜日が祝日の場合は翌日)、12月26日~12月31日まで
問い合わせ先 和水町役場経済課観光係 0968-86-3111


木工館
営業日 火~日曜日
営業時間 9時~17時
電話 090-8914-7798(満永)
090-1407-9479(小野)
内容 木工体験(要予約)1人500円~

ガラス工房
営業日 火~日曜日
営業時間 9時~17時
電話 予約先:(ファックス)0968-86-2700(假屋園・かりやぞの)
体験 ガラス体験(要予約)
サンドブラスト体験(予約優先)1人1,000円~
フュージングアクセサリー体験(予約優先)1人1,500円~
吹きガラス体験 1人3,000円~
 

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安心移動ナビプロジェクト

2009-07-28 17:17:06 | うんちく・小ネタ
さて、今日は小ネタです。

先日熊本県庁で行われた、安心移動ナビプロジェクトの推進協議会に参加してきました。
このプロジェクトは熊本市内の公共交通機関を使って、安心して市内各観光スポットや主要施設に移動できるように、市内の主要な観光地、バス停などに置かれた案内パネルに携帯をかざすと、携帯のフェリカリーダーを使って案内画面を参照できるようにするというプロジェクトです。
県外から来られる観光客はもちろん、高齢者や障がい者などみんなにやさしい熊本市を実現するために、多くの方々の知恵を集めています。私たちUDくまもとも、当初からその協議委員として参加しています。

今回は、今後のプロジェクトのスケジュールや案内パネルの設置場所などの協議でした。
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協議会には様々な業種の代表の方が集まっていて、その中にUDくまもとの代表も入っていることが、とてもうれしいです。ユニバーサルデザインの考え方は、みんなに便利であることが基本ですから、このプロジェクトもみんなにとって利便性の高いものになるといいですね。

僕たちは、後ろの席で傍聴。様々な意見が飛び交い、勉強になります。
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さて、会議のくわしいことはさておき、今後も少しずつプロジェクトは進んでいきます。障がい者にとって熊本市内の交通機関は必ずしも便利な物ではありませんが、できることから少しずつでも、みなさんがより安心して熊本の暮らしや観光を楽しめるよう、知恵を絞っていきたいと思っています。


阿蘇 白川水源多目的トイレ

2009-07-27 14:48:22 | 阿蘇市
白川水源の記事が一杯になりましたので、トイレに関するレポートをこちらにしておきます。

白川水源には2ヶ所の多目的トイレがあります。時間や曜日を問わず利用できるのは、駐車場から水源へ向かう通路の途中にある公共トイレです。
入り口にはスロープを設置してあり、スムーズに利用することができます。
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一般的な多目的トイレです。
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緊急時の呼び出しボタンが設置されていませんので、人の少ない時間に単独で利用するときは注意が必要です。

駐車場横の物産館にも多目的トイレがあります。営業時間内であれば、こちらのトイレを利用するといいかもしれません。
広さも十分で清潔に管理されています。

白川水源はゆっくりと時間を過ごしてこそ、良さがわかる観光地です。準備をしっかり整えて、のんびり自然の中に身を浸してくださいね。 
 
 


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阿蘇 白川水源

2009-07-27 14:24:30 | 阿蘇市
阿蘇には名水と呼ばれる水源は複数ありますが、その中でも有名な水源地が白川水源です。

一般に自然の風景を楽しむ観光地は、車いすでは足を踏み入れにくいのですが、ここ白川水源は整備が進んでいて十分に楽しむことができます。

駐車場には身しょう者用駐車場があります。ここからスロープを使って通路へ下るのですが、白川水源で唯一気をつけていただきたいのが、このスロープです。
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スロープを下った直後に、グレーチング(水路のふた)があります。このグレーチングには車いすのキャスターが嵌りますので、介助者にお願いして後ろ向きに下るか、駐車場を車道側に出て通路へ下るか、どちらかを選択して十分注意してください。

さて、ここを過ぎるとあとは安心です。通路は石畳ですが、大きめの石を平らに敷き詰めてありますので、多少のガタつきはありますが、比較的スムーズに進めます。このあたりから体感温度がぐんと下がります。
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左手に川のせせらぎを聞きながら、木漏れ日の中を進みます。鳥の声と川のせせらぎ。木々の葉が風ですれ合い、わずかにささやきます。
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道の途中にはお店もあります。和紙を使って手作りの体験ができるお店。車いすで中には入れませんが、オリジナルのポストカードなどかわいい小物は店先で買うことができますよ。
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水源の近くで協力金を支払いますが、障害者手帳を持っている人は無料です。また介助者も無料になります。入り口の受付の方に申し出て下さい。
ここを過ぎると通路が二手に分かれます。左は神社へ続く道。右は水源の見学ができる道です。迷いましたが、まずはお参りする事にしました。
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うれしいことに、神社へ登るスロープが今年完成しました。神社仏閣は車いすユーザーには難しいところが多いのですが、こちらは、スムーズに参拝できました。
スロープはこんな感じです。少し急ですが、ちょっと押してもらえば大丈夫ですよ。
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お参りを済ませて水源をじっくり観察。毎分60tの水がわき出ると説明を聞いていましたが、本当に砂を吹き上げながら透き通った水がわき出ていました。水が湧きでるさまを、「こんこんとわき出る」と表現しますが、そのままのイメージです。
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車いすでも間近に近寄って観察できます。しばらく見入ってしまいました。見てるだけで心まできれいになるようです。
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さて、帰り道に通路に並ぶお店で名物の「名水まんじゅう」をいただきました。くずまんじゅうを名水を使ったみつにつけてあって、それを冷凍したものをシャリシャリに解凍したところでいただきます。お店の前のテーブルで、渓流の風景を楽しみながらパクリ。
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口触りもプルンとして冷たく、冷たいみつもやさしい甘さです。こし餡の甘さ加減が絶品。みなさんも是非どうぞ。お持ち帰りより、ここで頂く方が絶対おいしいですよ。

白川水源には、多目的トイレが整備されています。そちらは別の記事に掲載しますのでそちらを参考にされてください。
 
 

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阿蘇 草千里

2009-07-27 11:56:32 | 阿蘇市
阿蘇の観光といえば、火口とセットで外せないのが草千里ヶ浜です。通称草千里。
広々とした眺望は、普段の生活の喧騒を離れ心を清浄にしてくれます。
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こちらの駐車場は、身しょう者用駐車場もたくさん準備されています。ハートフルパスを持っていると安心です。
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駐車場前には、多くのお店があり、食事やお土産の買い物など自由に楽しむことができます。火口の観光の前にここで食事をしておくのもいいですね。複数の施設がありますから、メニューも豊富でほとんどの施設で車いすのまま食事をすることができます。

駐車場に隣接してトイレがありますが、周辺施設の中ではこの多目的トイレがもっとも使いやすいトイレです。
まさに、多目的トイレ。看板を見るだけで安心できます。
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木をふんだんに使った作りで、自然の景観にも溶けん込んでいます。内部は十分に広く大型の車いすを使うユーザーにも対応できます。
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オストメイトは独立して個室を設けてあります。うれしいですね。
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風景を楽しみ、食事をして、トイレを済ませて準備万端!
ここから、火口へ足を延ばすのもよし、阿蘇周辺の観光地へ出発するのもよし。
阿蘇観光の中継地としてピッタリの場所です。
 

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