コメント
サウスポーである事の利点を生かしたボクシング
(
吉法師
)
2009-11-17 04:12:29
リッキー・ハットンをKOした試合、そして今回の試合と、見ていて思ったのはパッキアオが「サウスポーがその利点を生かして、一番良い角度で右フック・左ストレートを当てられるポジションにいつも位置している」と言う事です。
サウスポー対オーソドックスの対戦は、相撲で言えば「ケンカ四つ」の体勢になるのですが、常に相手の左手側、それも外側に自分の右足があって、最短距離で右フックを相手の側頭部に当てる事ができ(3Rのダウンシーンがこれ)左は相手のガードの真ん中を割って入る弾道になります。その位置からアッパー気味のパンチを打たれたら、ほとんどパンチが来るのが見えないままにパンチを食う事になる。4Rのダウンシーンのように。
身長(169cm)とリーチ(170cm)がほとんど同じ位と、決してリーチに恵まれている訳ではないのに、左ストレートが遠い間合いからでもズバズバ当る。独特の最後にもう一度グン!と伸びるパンチ(おそらく肩の関節の可動域が凄く広いのでしょう)という強力な武器があることも素晴らしい。
サウスポーの戦い方の定石を、基本に忠実に、しかも高い精度でやっているのが、現在のパッキアオのボクシングだと思うんです。もちろん持って生まれた高い身体能力ありき、でしょうが、フレディ・ローチトレーナーの下、基本練習をしつこい位に反復しているであろう事の賜物だと思います。
コットも序盤は体格差を生かしたプレスを掛けて、パッキアオをロープに詰らせる場面も有ったのですが、如何せん真正面から行き過ぎたように感じます。
左フックに見るべき威力があっただけに、あのパンチをパッキアオの右に被せて打てていたら… と言う気がします。これまででパッキアオが一番苦戦したのが、懐が深くてカウンターが上手い、ファン・マヌエル・マルケスとの一戦目だった事が、パッキアオ攻略のヒントになると考えます。パッキアオ陣営もそれがわかっているから、マルケス兄との決着戦にこだわっているのかもしれませんね。
かつて「サウスポー・キラー」として鳴らした柴田国明さん(世界戦で勝った相手のビセンテ・サルジバル、ベン・ビラフロアはサウスポーの強打者でした)なら、どう戦うか、お聞きしてみたい気がします。
ともあれ、同じアジア、太平洋地域出身のボクサーがこれ程の成績を残している事は、なんとも頼もしく、誇らしく思えますね。
まったくです
(
こーじ
)
2009-11-17 23:46:53
>吉法師様
フラッシュ・エロルデやベン・ビラフロアなどフィリピンはサウスポーの宝庫ですよね。
柴田ならどう戦うか?というのは大いに興味ありますよ。
コットも体格差を過信したのかもしれませんが、やはりパッキャオの力が上だったという事かもしれませんね。
パッキャオは
(
屯田兵
)
2009-11-20 23:21:00
凄いよね、予想外れちゃったもん
試合も良かったんだけど
前座のチャベスの息子やユーリファーマンが塩過ぎて
より輝いたんだと思う。(サントス、マルガリートにも2勝していい選手だったのにがっかり)入札額が低いのも納得した。
それよりも今日のバットニュース
亀2再戦 もうこんなのボクシングじゃない
ビデオ棄てようかなとも思う
WBAは
(
こーじ
)
2009-11-22 00:07:41
>屯田兵様
WBAはもはや死にましたね。
1つの階級に3人も王者を置いて平然としている団体など聞いた事がないですよ。
案外1号の暫定王者決定戦が潰れた代わりなのかも知れませんが、邪道もいいところですよね。
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サウスポー対オーソドックスの対戦は、相撲で言えば「ケンカ四つ」の体勢になるのですが、常に相手の左手側、それも外側に自分の右足があって、最短距離で右フックを相手の側頭部に当てる事ができ(3Rのダウンシーンがこれ)左は相手のガードの真ん中を割って入る弾道になります。その位置からアッパー気味のパンチを打たれたら、ほとんどパンチが来るのが見えないままにパンチを食う事になる。4Rのダウンシーンのように。
身長(169cm)とリーチ(170cm)がほとんど同じ位と、決してリーチに恵まれている訳ではないのに、左ストレートが遠い間合いからでもズバズバ当る。独特の最後にもう一度グン!と伸びるパンチ(おそらく肩の関節の可動域が凄く広いのでしょう)という強力な武器があることも素晴らしい。
サウスポーの戦い方の定石を、基本に忠実に、しかも高い精度でやっているのが、現在のパッキアオのボクシングだと思うんです。もちろん持って生まれた高い身体能力ありき、でしょうが、フレディ・ローチトレーナーの下、基本練習をしつこい位に反復しているであろう事の賜物だと思います。
コットも序盤は体格差を生かしたプレスを掛けて、パッキアオをロープに詰らせる場面も有ったのですが、如何せん真正面から行き過ぎたように感じます。
左フックに見るべき威力があっただけに、あのパンチをパッキアオの右に被せて打てていたら… と言う気がします。これまででパッキアオが一番苦戦したのが、懐が深くてカウンターが上手い、ファン・マヌエル・マルケスとの一戦目だった事が、パッキアオ攻略のヒントになると考えます。パッキアオ陣営もそれがわかっているから、マルケス兄との決着戦にこだわっているのかもしれませんね。
かつて「サウスポー・キラー」として鳴らした柴田国明さん(世界戦で勝った相手のビセンテ・サルジバル、ベン・ビラフロアはサウスポーの強打者でした)なら、どう戦うか、お聞きしてみたい気がします。
ともあれ、同じアジア、太平洋地域出身のボクサーがこれ程の成績を残している事は、なんとも頼もしく、誇らしく思えますね。
フラッシュ・エロルデやベン・ビラフロアなどフィリピンはサウスポーの宝庫ですよね。
柴田ならどう戦うか?というのは大いに興味ありますよ。
コットも体格差を過信したのかもしれませんが、やはりパッキャオの力が上だったという事かもしれませんね。
試合も良かったんだけど
前座のチャベスの息子やユーリファーマンが塩過ぎて
より輝いたんだと思う。(サントス、マルガリートにも2勝していい選手だったのにがっかり)入札額が低いのも納得した。
それよりも今日のバットニュース
亀2再戦 もうこんなのボクシングじゃない
ビデオ棄てようかなとも思う
WBAはもはや死にましたね。
1つの階級に3人も王者を置いて平然としている団体など聞いた事がないですよ。
案外1号の暫定王者決定戦が潰れた代わりなのかも知れませんが、邪道もいいところですよね。