ウルトラマンネクサスEP34の終盤でダメージからボロボロになっても変身し
ようとする憐に対し‘メガフラシが人間の捕食や都市破壊ではなくウルトラマン
抹殺のみを狙っているにも拘らず体調がボロボロなのに’という理由から孤門が
変身を止めようとする。
しかし憐は‘人を、この世界を守るためにウルトラマンの力を使いたい’と覚悟
を決めた笑顔で変身してメガフラシに挑んで行く。
これを見た時に嫌でも思い出すのが姫矢准の終盤だ。
EP19以降は これまでの戦いで蓄積したダメージからストーンフリューゲルに
よる回復も見込めなくなっていた姫矢はTLTに捕獲されて脱出する時に吉良沢
イラストレーターから‘君の体は もう変身には耐えられないから次に変身すると
命を落とす’と忠告されたが‘光の意味を知るまでは まだ死ぬ気はない’と反発。
ただ自らが人類の為に戦い傷つき死んでいく事でセラや人々を救えなかった事
への贖罪になると考えて戦っていたのだが、ウルトラマンの光は希望の光という
事を知り死ぬ事よりも生きる事への意欲を取り戻していった。
憐も自らの遺伝子に致命的なディフェクトを持っているので自らの余命が少ない
事を知っていたわけで、いつ死んでもいいという気構えで過ごしていた時にウル
トラマンの光が巡って来た。
だからこそ‘どうせ死ぬなら1人でも多くの人を救いたい’と自らが愛した人類を
ウルトラマンの光で救う事に少ない余命を燃焼し尽くそうと考えていたのだろう。
ウルトラマンの光は死を覚悟していた者達に新たなる生きる事へのモチベー
ションを与えていたという事が分かる。