ガッツ石松の実力が証明されて50年

 今から50年前の75年2月27日に東京体育館で行われたWBCライト
級タイトルマッチで王者のガッツ石松は、1位で王者ケン・ブキャ
ナンに3-0の判定勝ちで3度目の防衛に成功した。

 前半に石松はブキャナンのジャブに対し右を合わせてリードする
のだが中盤からブキャナンの左が鋭さを増しポイントを挽回するの
だが、12R以降は石松がケンカ殺法ともいえる打ち合いに持ち込ん
で13Rにはスリップと判定されたもののダウンを奪い押し切る形で
試合終了のゴングを聞いた。

 判定は144ー142・149ー141・145ー144の3-0で、イギリス人ジ
ャッジも石松を支持する完勝だった。

 挑戦者の1位ブキャナンは5年前に石松が挑戦して完敗したイスマ
エル・ラグナを完封してタイトルを奪取すると、再戦でも完勝する
など抜群のテクニックを持っているし72年にロベルト・デュランに
敗れるのだが疑惑のローブローで倒されデュランサイドが再戦に応
じなかったぐらいの強敵。

 一方の石松は前年4月にロドルフォ・ゴンサレスを倒したものの
9月の初防衛戦では手こずって引き分けで辛うじて防衛し、11月の
ゴンサレスとの再戦では12Rに倒したのだが中盤まで押され気味の
展開だったので実力に疑問符が付いており‘ブキャナンでは厳しい
のではないか’という声も多かった。

 そんな中で石松が前半ブキャナンの左を外して右をヒットし終盤
にはケンカ殺法でブキャナンのペースを崩して決定的なポイントを
挙げ、3-0の堂々たる判定勝ちをした事から石松の実力が一般ファ
ンだけでなく関係者からも認められたわけである。

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