ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

闇と光の慈愛のコントラスト(55)侵略

2019年06月22日 14時16分31秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(55)侵略

--侵略(005)--


闇の村にも夜が来た。
(父は、一人で農作業できるだろうか?
 いや、大丈夫だろう。
 父も助けに行くことを望んでいる。
 よし助けに行くぞ)
エンビは、意を決した。
夕闇に紛れて、エンビは、光の村を抜け出し、闇の村に向かった。
(エンビは、闇の村に向かったか?)ロイアナは、家の戸が開くのを聞き逃さなかった。
そして、家に招き用意していた光の民ロィタを呼んだ。
「ロィタ。エンビに見つからないように監視していておくれ。
 さぁ。行け」と言った。
ロィタは、見つからないように密かにエンビに付いていった。

つづく 次回(侵略006)
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闇と光の慈愛のコントラスト(54)侵略

2019年06月22日 13時30分29秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(54)侵略

--侵略(004)--

エンビが農作業から帰って来た。
「えらいことに成ったぞ」ロイアナは、エンビに話しかけた。
「何が起こったの。お父さん」エンビは尋ねた。
「えらいことだ。闇の種族を光の神が総力を上げて襲うことに成った。
 あの本がいけないんだ。
「あの薬草をくれた闇の種族の娘も殺されてしまう」ロアイナは、告げた。
「お父さん。どうにかならないのですか?
 あの娘だけでも助けたい」エンビは、父に救いを求めた。
「エンビ。本当に助けたいのか?好きなのか?」ロアイナは尋ねた。
「はい。お父さん」エンビは縋るように言った。
ロアイナは暫く考えて言った。
「二人でお逃げなさい。
 森を抜け西に行くと良い。
 もう時間はない。
 今夜、お逃げなさい」
エンビは、少し待って、
「考えさせてください」と言った。

そして、光の村は日が暮れ夜が来た。

つづく 次回(侵略005)
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闇と光の慈愛のコントラスト(53)侵略

2019年06月22日 09時53分06秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)
闇と光の慈愛のコントラスト(53)侵略

--侵略(003)--

イクタスは、光の村人に一通りの形を教えた。

剣を木の棒に持ち替え、対戦での稽古を行った。
光の村人は、どんどん上達していった。

「マイァシ。訓練を完了した。
 いつでも、戦闘できる」イクタスは、マイァシに告げた。
(戦う準備は整った。
 だが、もう一つ闇の種族が手出しを出来ないような策が必要だ。)
マイァシは、考えた。
そして、「明日、ノアの石碑に来るように」とロイアナに告げた。

明日になり、ロイアナはノアの石碑に向かった。
「マイァシさま。今、ロイアナ、到着いたしました」
暫くして、
「よく来た」マイァシの声がした。
「ロイアナ。相談だが。
 戦争前に
 もっと闇の種族のことを知らねばならぬ。
 何か良い策はないか?」
ロイアナは暫く考えて、
「家の息子のエンビが、闇の種族娘と仲良くしています。
 その娘から聞き出しましょう」と言った。
「よし、後は任せた。
 話は以上だ」マイァシは、そう告げた。
ロイアナは、いそいそ家に戻った。

つづく 次回(侵略004)、
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0142_西の宇宙(015)裕也の冒険

2019年06月22日 08時16分11秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)
0142_西の宇宙(015)裕也の冒険

ーー王と民衆(3)ーー

会議は、何とか終わった。
裕也の居る場所に何らかの磁場が生じているのかもしれない。
宇宙全体と繋がっていた。
会社の人は、宇宙人の顔が現れるのが面白くてイォーの子を呼び出していた。
イォーの子も最初は面白がっていたが、だんだん体が乗っ取られる感じが強くなり、精神が疲れ始めていた。
イォー(西の宇宙の王)は、息子の異変に気づいた。
(何とかしないと息子が危ない)そう思ったイォーは、裕也の会社の社長を呼び出せば、息子の呼び出しは無くなるのではないかと思い。
会社の社員の心を通じて社長を呼びだした。社員も会社の社長の顔が映るので驚いたが、皆は、面白がって社長を呼び出した。
本物が呼び出されているとは思わなかった。
呼び出しはエスカレートして、日本の首相を呼び出したり、アメリカや外国の大統領を呼び出したり、どんどんひどくなってきた。
でも、皆は、本物が呼び出されているとは思っていなかった。
しかし、イォーの息子の呼び出しは、無くなって西の王は安心した。

つづく 次回(王と民衆4)

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0141_西の宇宙(014)裕也の冒険

2019年06月22日 07時38分12秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)
0141_西の宇宙(014)裕也の冒険

ーー王と民衆(2)ーー

裕也は、朝7時に会社に着いた。
そして、仕事を始める。
消費税の改定に伴うシステムの保守を行っている。
8時30分ごろになると他の社員も出勤してくる。
「おはよう」裕也の上司の北見が出勤してきた。
「おはようございます」裕也は挨拶した。
「今日、10時から消費税の改定についてのシステム保守の打ち合わせをするぞ 裕也」北見は、ミーティングを時間を告げた。
「了解です」裕也は答えた。
10時になって、ミーティングを行う会議室の席に着いた。
会議は、北見、裕也、そして新人の3名で構成されている。 
全員が席に着いた。
北見は(消費税の改定に伴うシステム保守のミーティングを行う)と言おうとした。しかし、声が出ない。
裕也は、北見を見つめていた。北見の顔にイォーの子の顔が薄く映る。
そして、イォーは、ほほ笑んだ。
(仕事の邪魔をしちゃだめだよ。イォー)裕也はイォーに心の声で呼びかけた。
(なぜ、声が出ないんだ。何かに体が乗っ取られているみたいだ)北見はいらだった。
裕也の声が聞こえる。
(イォー?誰だ。)北見は、裕也に(イォー)と心で呼びかけた。
裕也の顔に宇宙人の顔の影が映る。
(こいつが会議の邪魔をしているのか?)北見は思った。
北見の束縛は解放されていた。
みんなにも裕也の顔に宇宙人の顔が映った。

つづく 次回(王と民衆3)

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