ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

0143_西の宇宙(016)裕也の冒険

2019年06月26日 08時35分03秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)
0143_西の宇宙(016)裕也の冒険
ーー王と民衆(4)ーー
(このまま、呼び出していると何かの罰を受けないとも限らない。)
裕也は、何とか普通の状態に戻せないかと考えた。
(まずは、社長が憤慨する前に何とかしないと)
裕也は、社長に心の声で呼びかけることにした。
(社長。システム開発部の裕也です。
 呼び出されてお困りではないですか?)
暫くして、
(ちっと、仕事が手につかない。裕也君。
 これは、どうしたことなのかな?)
社長から返事があった。
(僕の磁場のシステムの影響かもしれません)
裕也は、答えた。
(どうすれば、呼び出されなくなるかな?)
社長は、尋ねた。
(今の段階では、この事象は、私の居る部屋に限られています。
 実際の手段で、みんなと親密になるのは、嬉しいけど、社長に用のあるときは、ちゃんとした会社の正規のルールで提案をするようにと部長に電話してみんなに伝えてもらえませんか。
みんなも本当に社長が呼び出されていることが理解できると思います。)
裕也は、社長に現実に対応することを促した。
(わかった)社長は、その案を実行することにした。
そして、部長のデスクの電話がかかる。
部長は、数分話して、そして、裕也が言ったさっきの話をみんなに伝えた。
「システム開発室のみんなにお知らせです。
  ………
 要件があるときは、提案するようにお願いします」
皆は、リアルに社長が呼び出されていることを実感した。
そして、悪ふざけでと軽い気持ちで思っていたことを反省した。

つづく 次回(王と民衆5)
コメント
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