日々是好日

今日も晴天なり。
どんな日でも、毎日は新鮮で最高にいい日だと思うことにしてます。
ご一緒に如何ですか?

ピアノ発表会

2020-01-20 11:19:18 | シニアライフ

二人の孫娘のピアノ発表会に、祖父母夫婦が招待されました。

近所の花屋さんで、花束を2つ作って頂きました。

日頃のピアノ教室での練習成果を、みんなの前でお披露目です。

会場内の座席は、ほぼ満員。

主役発表児童の両親、祖父母、両親の従妹、それに兄弟が集まっております。

プログラムは、2時間ほどのピアノ演奏会です。

孫の発表は、17番と27番。妹が先で、姉が後です。

演奏会のプログラムに添って、最初から最後まで拝聴しました。

内容は、素晴らしい一言です。

曲の演奏の上手、下手ではありません。

沢山の観衆を前にして、堂々とした姿勢。

恐らく、幼い児童の心境は、緊張している事でしょう。

それを、どの児童も何処にも匂わすことなく、堂々と演奏を終える。

これって、すごく勇気のいることです。

ピアノ発表会ですが、私の視点は、ちょこっと違ってました。

その素晴らしさに、感動の連続です。

子供たちのピアノ演奏を聞きながら、遠い昔のことを蘇らせていました。

今は、古希半ばですから、かれこれ60数年前のことになります。

私が入学した小学校は、田舎の分校場。そして複式学級。一年生は2年生と一緒の授業です。

夫々、前の黒板と後ろの黒板に向かっての授業です。先生は一人二役です。

一年生は2階級,特進です。頭の良い子が多いです。

そして翌年、学校が分校場から独立校になります。

小学校1年から中学3年生まで、一貫教育の場となりました。

校舎が新築され、音楽室には見た事もないグランドピアノが設置されてます。

若い女性の音楽担当の先生も赴任してきました。

山村の田園にピアノの音色が響き渡ります。

田舎の農夫たちには、聞いた事のない音色です。

この若い先生から音楽の宿題が課せられました。

「次の音楽の時間で、独唱してもらいますので、何でもいいから練習してくるように」

人前で歌ったことなどない児童です。

クラスは学校で最も少ない14名。男子児童8名、女子児童6名。

誰もは、人前で歌うことが嫌で嫌で、不安が募ります。

口には出しませんが、児童みんなの気持ちは一緒です。

クラスのガキ大将が、何を思ったのか?

音楽室の内から入口のドアに桟をして、音楽担当の先生を中に入れないようにしたのです。

これで、課題の独唱をしなくて済んだと思ったのです。

それほど、嫌で嫌でたまらなかったのです。

その結果、どうなったと思います?

その音楽担当の若い先生は、騒ぐことなく入口のドアを外して、教室に入ってきました。

「無理な宿題出して、ごめんね!」

先生が、謝ったんです。

これには、ガキ大将はじめ、皆びっくり。不安も解消し、素直ね笑顔が並びます。

それだけではありません。

その若い先生が、独唱してくれたのです。

何の唄なのか判りません。聞いた事もない歌です。

先生の声が、何処からでているのか、不思議な歌いまわしの唄です。

この集落で聞く民謡ではありません。

今思うと、オペラ歌手だったのかなぁ?

素敵な歌声でした。

そして、この若い音楽担当の先生が、赴任して1年後のことです。

この学校の生徒を引き連れて、NHKの音楽合唱コンクール地区予選大会に

出場を果たしたのです。

参加申込をすれば、地区予選大会に出場できたかもしれませんが

この集落の学校では、画期的な出来事です。

クラスのあのガキ大将も、コーラス出場メンバーに加わっていました。

懐かしい思い出です。

その合唱コンクールで歌い終わったと、審査委員の先生方の好評がありました。

褒められた事だけは、記憶の隅にしっかりと残ってます。

合唱コーラス、決して上手だったとは思いません。

参加児童、皆普段着のまんま。ステージ衣装など整えるほど豊かではありません。

「なぜ、あの時、褒められたのだろう?」

未だに解読出来てない謎ですが、

齢を重ねた今思うと、何となく推測できるような気がします。

後日談ですが、この集落から、ある年の民謡日本一が誕生しました。

集落の娯楽は、学校行事の運動会と学芸会。

それに、旧盆の民謡盆踊り大会です。

そんな中から、郷里の誇れる民謡スターの誕生です。

孫娘のピアノ発表会から、とんでもない方向に反れたブログになってしまいました。

 

 

音楽の魅力って、ちょっと違った観点からの感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿