『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

何かの巡り合わせ

2009年02月05日 | Weblog
昨日は深夜に、BSで放送していたサッカーのプレミアリーグを見ていたら
夜中の3時になっちゃったので、さすがに眠い一日でした。
そんな訳で、早めに帰宅して、夕食を食べた後に一番風呂。
風呂から出た後、ベッドで横になっていたらぐっすり朝まで寝てしまいました。

かつて僕が設計して担当していた超高圧電子顕微鏡の受注があって、
昨日、本社に用事があって出かけた際に、製造している現場に顔を出した。


訳有って、前の部署を勝手に飛び出してしまった今でも、顔を出せばかつての仲間が
快く出迎えてくれるし、実際に色々な問題があって質問してきたり・・・。
過去の経験的から、危ないなぁって思う場所や、製造上の問題を指摘してあげて
あれこれ話しをしていたのだが、そんな話をしていると
「なんで、設計前の段階でそういう事を話し合わないの?」って、
かつてコンビを組んでいた先輩から、ちょっと不満そうな顔をして
僕に質問を投げかけられた。

「僕が居なくても出来ると言って、僕を外したんだから、訊かれなければ言わないよ」
って言い訳を言ったら、もう一人の仲間が
「高圧なんて経験値が物言うからなぁ・・・・」
なんて僕の持論、「高電圧技術の7割は経験値」という話になった。

「訊かれなかったから」という、言い訳をしている自分がちょっと恥ずかしかったし
もう少し出てゆく前に、何か出来たかな?なんて、反省したり・・・・・
とは言っても、もうどうしようもないから、アドバイスをして判断は
僕が育てた後任の若手に委ねるしかないと、仲間に話をした。

そんな話をしている最中に、突然現れたのが元の部署の取締役本部長。
色々とトラぶって、装置の製造が遅れているのを気にして見に来たらしいが
僕を見るなり
「おぉ、いざとなったら来てくれるんだなぁ」
なんて言うから
「いや、そんなんじゃないです。たまたま来ただけです」
と返すと
「こういうバックアップが有るから大丈夫だな」
なんて呑気な事を言っている。
元々、この人のそういうところが好きだったんだけれどね。

そして、
「高圧は経験がものを言うからなぁ、みんなに教えてやってくれ」
なんて言いながら、僕の肩を叩いて帰って行った。
「こうなったのはあんたのせいだよ」
って思ったけれど、それでも何処かで僕の事を評価してくれているんだって、
ちょっと嬉しい気持ちにもなった。

他に用事がなくなったので、自社に帰ろうと思っていたら新たな来客。
それも、奥の方で若手にアドバイスしている僕を見つけて、手を振っている。
何処かで見た事のある外国人・・・・・。

そう・・・・・・、
2006年の10月に納入のために出張したオックスフォード大学
http://www-em.materials.ox.ac.uk/oare.php?group=eia
の大物プロフェッサー・カークランドさんでした。
オックスフォードに納入した装置の後に、いよいよ本番となる新型顕微鏡

の立会いという、装置性能のチェックに来日していたのでした。
部署を飛び出した時に、
「もう一生会う事は無いだろうな」
って思っていた先生。
技術者を大切にしてくれる先生の嬉しそうな顔を、もう一度してもらいたくて
帰国後に心血を注いで作った電源も、結局最後の処で取り上げられて、
約束の期限も守らずに、今頃になって立会い検査。
申し訳ないなァ・・・って、ずっと思っていた。

先生に挨拶をしに行くと
『Nice to see you again』
って言われて握手。
『あの装置、今でも凄く性能が良いよ。』
満面の笑みで話をしてくれる。
先生が研究を始めた頃に、超高圧電子顕微鏡を使っていた話を聞いて
イギリスに居る時も、色々と僕の仕事を聞いてくれた先生に、
丁度、その実物を作っている所で遭遇。
何かの巡り合わせ、何か因縁めいた、人の繋がりを感じた瞬間。

オックスフォードへもう一度行って、先生の喜ぶ顔を見られなかったけれど
こんな形で遭遇するなんて、この先も何かありそうな気もする。
そのためには、今の仕事もキッチリ結果を出さなくちゃって思った。

僕がたまたま、本社に用事が出来て、ついでに立ち寄った際の
ほんの30分ほどの間の出来事。
嬉しい反面、何処か寂しい気分にもなって自分の会社に戻った。
コメント
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