『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

Stage Postscript4(舞台後記) 本当の気持ち

2010年08月05日 | Weblog
今日は木曜日。
公演が終わって、既に4日が過ぎました。
この間に、ベテランのO野さんから2度ほど電話を頂き、
来年も一緒にやれたら嬉しいという、お言葉を頂きました。

それと若手のY中君から
「若々しい男談義が出来なくなると、拠所が無くなる」
というメールが来て、こちらも嬉しかった。

そもそも、僕が今年限りで芝居から離れようと思った理由は
幾つかあるんだけれど、元々は台本を初めて読んだ時の失望感から。
ミュージカルをやる以上は、「愛と青春の旅立ち」じゃ無いけれど、
一回は女性とデュエットで思い切り唄ってみたい。
今年で5回目だけれど、最初の年はそんな意識なんて無かった。

2年目も芝居がやっとの状態で、唄なんて唄う余裕なし。
3年目は、そういうシチュエーションにならない役だった。
ところが、去年は絶対にそういうシーンが有ると期待していた。
内容的にも、憧れていた義理の姉と2人だけのシーンが2回あったから。
でも、そういうシーンでも歌う機会は無かった。

一方では、明らかにリズム音痴のオバサンやおじさん、
聞いていて息苦しくなるような声量のない人が、何故か唄って居る。
それで、『僕には唄わせたくないんだ』と単純に思うようになった。

そんな訳で、去年の公演終了時点で『納得行かないから辞めよう』と思った。
でも、反省会に出席して皆の顔を見たら、その気持ちが揺らいで
結局、今年も続ける事にした。
その反省会で、『来年は若い子と組ませるから』と言われて、
いよいよ、唄うシーンが実現する・・・と期待していた。

ところが、今年の初めに来た台本を見て、期待は裏切られた。
それでも「まぁ、仕方が無いかな」と気を取り直して稽古に入った。
途中で、台本の変更があって演出が「2人で唄うシーンを作る」と言ったので
僕は心の中で『やったー!!』って、叫んでいた。
でも、結果は嘘。最初の台本通り、アンサンブルの曲が出来てきた。
僕はこの時点で、演出家に失望した。
『結局、僕には唄わせたくないんだ』と、反ってすっきりした気分になった。

もうサッカーや音楽をやる時間を犠牲にしてまでやる必要は無いと思ったから、
その翌日に、心当たりの仲間に声をかけて、とにかく30人集めて、
使っていないオールドビンテージのギターを破格で売ることにして、
その金が入る前提で、ホームとアウェイ用のユニフォームを一人2着、
1チームで20人分、都合40着のユニフォームを僕が用意して
以前から計画していた、いわゆる僕がオーナーのシニアチームを急遽作った。
リーグへの加盟もギリギリ間に合って、5月から試合が決まった。
リーグ戦は、勝ち負けにこだわらず、来春のシニア大会での優勝が目標。

相方との音楽も、公演が終わったら精力的にやろうって約束していたし
それゆえ、公演が終わるまではいつも相方には、待ってもらっていた。

そんな訳で、来年は相方との音楽とサッカーに没頭するつもりで
今年の公演で、劇団を辞めるつもりで居たのです。
それだけに、今年の稽古は休みが多かったけれど、逆に稽古での気合は
これまで以上に入っていた。
役作りや台詞の言い回しも、コンビのIさんと何度も相談しながら毎週工夫して、
稽古の時から、雰囲気を盛り上げるようなテンションで頑張ったけれど
相手役との役作りも全然かみ合わなくて、ずっと悩みながらだったから
稽古はちっとも楽しくなかったし、行くのが苦痛な時もあった。

それでも公演は上手く行って、凄く楽しかったので達成感もあったのだけれど、
一旦、心が離れてしまうと、なかなか元に戻らない。
清太郎さんに『ずっと続けよう』と言われ、O野さんやY中君から
声をかけてもらって、また気持ちが揺らいで居る。
結局のところ僕は、『唄わせてくれない』って、イジけて、
格好つけているだけ・・・・みたいな気になってきた。
コメント
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