足掛け3日、ホテルに一泊で往復1200Kmの大船渡への旅は、
体力的にはしんどいけれど、気持ち的には全然嫌じゃない。
田舎の無い僕にとって、大船渡の知人を訪ねて行く事は、むしろ楽しい。
ただ、たまに行くから良い部分もあるんだろうなぁ・・・・
東京に憧れて、田舎から出て来て住んでみたけれど、
いざ都会に住んでみると、楽しい事ばかりじゃないのと同じでしょう。
今回の大船渡への旅でまた新しい人に出会った。
今年の5月にJR大船渡駅前、大船渡プラザホテルの向かいに
『大船渡防災観光交流センター』という建物がオープンした。
そこの2階が子育て支援拠点になっていて、そこを運営してるのが
お話の読み聞かせボランティアの『NPO法人 おはなしころりん』。
その代表者である江刺 由紀子さんと知り合う事が出来た。
友人が要らなくなったオモチャが有るけど、被災地で役に立つかな?
なんて事を、僕の友人から相談されたのがきっかけ。
さっそく僕が、大船渡を拠点として地域活性化のNPO活動をしている
福山宏さんに連絡して、この子育て支援拠点を紹介して貰った。
じつはこのオモチャには、持ち主だった子供の思いが詰まっている。
と言うのも、金持ちの一人娘で両親や祖父母から大量のオモチャが贈られてきて
小さい頃は良かったけれど、大きくなったら遊ばなくなっちゃった。
それで捨てるのも嫌だから、誰かにあげてしまおう・・・・と両親は思っていた。
ところが持ち主の娘さんが『誰だか知らない人に渡すのは嫌』と言って
結局、長い間家の中に眠っている状態が続いていた。
その娘さんに、今回の話をしたところ
『被災地の子が喜んでくれるなら嬉しい』
と言って、高価な玩具のシルバニアファミリーの人形やお家を気持ち良く譲ってくれたのです。
下衆な話をすれば、これを今流行りの『メルカリ』やネットオークションに出せば、
物が物だけに、そこそこのお金になっただろうと思うけれど、
僕自身は、そう云った物をお金にする事に抵抗がある。
お金を貰った途端に、利害関係に変わりますからね。
それよりも差し上げて、気持ち良い信頼関係にしたい方です。
だから今回持って行ったオモチャは、その娘さんの気持ちが込められている。
誰かに適当に配るような事をしないで、皆で楽しんでもらえる処を選んだのです。
持って行った日も子供が2~3人遊んでいたので、さっそくボールプールを作ってやった。
子供たちは嬉しそうに遊んでくれたので、持って行った甲斐がありました。
次に行く時は絵本が有ったら・・・・とリクエストされました。
我が家にもあったかなぁ・・・・?