『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

思い出がある家

2011年02月28日 | Weblog

お袋が亡くなった後は、空き家状態になってしまった実家。
僕自身は結婚以来、いつかはお袋の傍に住んでやりたいと
ずっとその機会を伺って居たのだけれど、
いざというときに限って予定外の事や、想定外のことが起きて、
そのたびにきっかけを逃してきた。
結局のところ、実家の隣に土地を取得して傍に住んでやる前に、
肝心のお袋が亡くなってしまった。

荻窪にある実家が、誰も住まない状態になって早くも二週間。
週末に行って、家の中に入って電気を点ける度に
『家って、住んでなんぼだな』って、つくづく思う。

荻窪の実家は、駅から徒歩12~13分の比較的便利な場所で、
駅からひっきりなしに出ているバスを使えば、駅から5分、
バス停から歩いて2分という好立地にある。
一階に今は納戸になってるフローリングの6畳部屋と
お袋が最後に使っていた南向きの6畳部屋。
玄関は板の間4畳と土間1畳分を合わせると広い玄関になる。


南向きに10坪ほどの庭があって、昔の家だから縁側と言うより
回り廊下を挟んで床の間に雪見障子に囲まれた6畳部屋に
ぶち抜きで繋がる4.5畳の『茶の間』。
台所8畳と、一坪の風呂といった無駄だらけの家。
今どきの断熱性、気密性の良いフローリングの
お洒落なエコハウスとは対局にある、隙間風が入る、
夏は暑く冬は寒い、畳敷きの古い日本の家。
マンションと違うのは、全ての部屋に収納スペースとして
一間幅(1,8m)の押入れと一畳分の板の間があること。

同じように2階にも板の間、押入れつきの6畳部屋が二つ並び、

長い廊下を挟んで4畳半の小部屋があり、ベランダに出られる。
トイレと水道は2階にも備わっている。
今風に言えば古い6LDKなのかな?
葬式をやったときに2階を接待に使ったんだけれど、
仲間が『料亭と同じような作り』と言っていた。
言われてみれば、そんな気がする。

そんな古い家に、新築マンションを買って、
それに住み慣れた嫁さんや子供が喜んで住む訳もなく、
結局建て替えでもしない限り、今の家は人気のない、
空き家になってしまう気がするのです。
それに家って、人が住んでいるから、古くてもそれなりに維持して行ける。
空気の流れや多少の湿気が、家を殺さないでいる気がするね。
3LDKの今のマンションは子供の成長と共に狭くなり、
収納性も実家にある7つの押入と比べたら雲泥の差。
空間的にも、ゆったりなんだけどねぇ。
さて、今後はどうしょうか?
家族の意見も聞いて、どうにかしたいと思う。
思い出がある家が朽ち果てるのは、何だか嫌だよなあ。

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