岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「星座α」24号 相聞10首(5)

2021年04月08日 04時09分43秒 | 岩田亨の作品紹介
 相聞10首(抄)・あたたかき秋の日差しが降りたりき二人で祭りを見たりしかの日。  二人で祭りを見に行った。静香の案内だった。秋の温かい日が差していたのが印象的だった。・離婚せし相手のことを語り合い互いの生き方確かめたりき。 離婚には様々な要因がある。それを互いに話しながら、それぞれが、どう生きて来たのか確かめた。結婚、離婚。生き方の問題だ。・人生をやり直すのは何歳になってもできる、そうだ、そうだ . . . 本文を読む

「短歌研究年鑑」が選んだ相聞3首(岩田亨作)

2021年02月12日 17時36分09秒 | 岩田亨の作品紹介
「短歌研究」の12月号は「短歌年鑑」。ここで僕の作品が3首掲載された。・悲しみをいくつ背負いてゆく汝(なれ)か見守るのみのわれを許せよ・沈黙に思いこもごもこめながら白く濁れるドブロクを飲む・あかぎれのありけん人の掌を見るべきなりき今に思えば 一首目はこのブログで紹介した。連作50首の核になる作品だ。相手のためになすすべのない自分がもどかしい。 二首目。地酒のドブロクを二人で呑んだ。祭りをしている神 . . . 本文を読む

2020年の作品より、五首抄出

2021年01月04日 20時33分14秒 | 岩田亨の作品紹介
2020年の作品、五首抄出。・悲しみをいくつ背負いて行く汝(なれ)か見守るのみのわれを許せよ・告白をじかにせんとて会いに行く特急列車に飛び乗ってまで・戦争に子どもらを送るまいとしてわれと静香はデモに連なる・バツイチとバツニが互いに寄り添いて生きてゆくのも悪くなからん・ぬくもれる肌だったっけ友だちと言うに切なき白き掌 説明は不要だろう。「相聞歌」である。2020年の新境地だ。 事実に基づいているが固 . . . 本文を読む

「星座α」23号:相聞10首(4)

2021年01月02日 01時31分22秒 | 岩田亨の作品紹介
「星座α」23号:相聞10首(抄) 「星座α」23号に「相聞10首」を出詠したそのいくつかを紹介。・やわらかき日差しを受けて静かなり二人ではいる汝(なれ)の仕事場  彼女の仕事場は窓が大きく日差しが明るく差していた。仕事場全体が明るい印象。人間に対する配慮のようなものを感じた。・手土産に民芸品を求めたり静香と揃いの紙の人形 二人組の紙人形を2セットかった。彼女が買ってくれた . . . 本文を読む