岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

報告「天童大人プロデュース:詩人の聲」参戦(24)

2015年09月11日 23時59分59秒 | 岩田亨の作品紹介
「詩人の聲・岩田亨公演(24回目) 於)ギャルリー東京ユニマテ


 今回は第四歌集を集録作品を最終決定するために3回続けて読んで来たものをもう一度読んだ。ただし前回の作品に50首ばかり追加して全体のバランスをはかった。そして得られた結論は、この50首は歌集集録を断念した。


 全体の構成はほぼ決まった。


 短歌7首から10首を連作として、一篇の定形詩となるようにしたもの。物語詩の試み。短歌に於ける「肉親の虚構」の是非に一石を投じたもの。社会詠。「星座」「運河」に発表した作品に手を入れたもの。これが全体のアウトラインである。


 これらの作品は「運河」「星座」「星座α」「短歌」に発表したものを、聲出し、何度も練り上げたものだ。


 僕の美意識が正直に出ているし、派手ではないが重厚な水墨画の様な世界が描けたと思う。日常の報告歌、説明、感想文は、除外した。語句の重複も修正した。


 あとはこの中からさらに削って、収録歌を最終決定する。清書して入稿だ。これほど準備して入稿するのは初めて。現代歌人協会会員となって始めての歌集だ。

 次回の公演ではこのゲラを読んで行きたいと思う。


 聲について。元来僕は聲を出すのが苦手だ。少年期は吃音があった。話している最中に舌がもつれることもあった。語尾もハッキリしなかった。聲もだみ声だった。


 難点が多かったのだが、24回はそれを矯正する過程でもあった。加えて元来不器用と来ている。ほかの人よりかなりの時間を要した。


 24回目の公演は、時間一杯聲を出すアクセルを踏み続けること。今回は時間オーバーで90分読んだが、聲をだすアクセルは踏みっぱなし。それでも喉への負担はほとんどなかった。作品ごとに抑揚をつけるなどさらなる工夫が必要だろうが、明るい光が見えてきた。


 次回は10月20日。三宿のUnika Galleryで。18:30開場。19:00開演。

 入場料
  
 予約2700円 当日3000円

 予約問い合わせ

 北十字舎 090-5982-1797




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