岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

炎のごとく生きる歌:尾崎左永子の短歌

2022年11月05日 23時49分09秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・いざさらば炎のごとく生きんかな誰がためにあらずひとりわがため

「尾崎左永子八十八歌」所収。2015年に開催された「色紙展」の出品作品。作者のかなり知られた代表歌だ。

 これほど凄まじく勢いのある歌はない。作者の生き方、人生観が表現されている。佐藤佐太郎の教えで「選者」は「作者」の歌境に合わせて指導するようにと言う趣旨の言葉を残している。佐藤佐太郎の直筆のコピーを尾崎主筆から送られたのは「星座」「星座α」の選者になったころだった。「選歌注意」と題する文書は4項目の箇条書きからなる。
 僕に対する指導は厳しかった。「星座の会」の選者となって僕は尾崎主筆の横に座ることが多かった。油断して居眠りをすると「バシッと」定規かなにかで机を叩かれて起された。そういう厳しさはむしろありがたかった。
 まさしく「炎」のように生きている歌人だ。




この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« かまくら歌会:2022年11月 | トップ | ジョウビタキの歌:尾崎左永... »
最新の画像もっと見る

尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む」カテゴリの最新記事