宇ゐの里山徒然記

町屋暮らしの後、2013年10月北山杉の里、右京区京北町に移り住みました。
周辺の紹介と暮らしの事など綴ります。

伏見のお家と街

2008年11月24日 | 京都風景
今日は仕事で伏見へ。
ほんとに不思議な偶然だが、出かけた数件の依頼者さまがすべて伏見区。
何かのおぼしめしと思わずにはいられない。

伏見といえば酒蔵の街である。名前の由来が“伏水”とのこと。
名水の街なのだ。


   

   

雨脚も強くなってきた上、下戸としては蔵を覗いて日本酒にロマンを...とまではいかず、街並みを楽しむ程度w
すると、何やら人が多い古い建物があった。

       

ぉぉぉ・・・これが“寺田屋”なんだぁ~(□。□-) フムフム
大阪と京都の淀川舟便(三十石舟/高瀬舟)の乗り換え船宿であり
薩摩藩士たちによる寺田屋事件が起きた場所である。
そして坂本竜馬襲撃事件の宿としてあまりにも有名。

しかしこの建物、どうやら再建されたものらしい。
刀傷や弾の痕が柱にあると説明書きまでその場所に貼ってあったのだが
京都市は調査の結果“寺田屋は焼失した”との見解を発表。
京都新聞による報道はココ
ウィキペディアでは「現存の寺田屋と当時の建物との同一性」と触れている。
ただ、当の旅館側はこれをすべて認めている様子でもなさそうで
この問題は再来年(2010年)の大河ドラマ『龍馬伝』も控えて再燃しそう。

もっともこの地に寺田屋があったことは事実で
それにあやかる“竜馬通り”もなかなか風情ある商店街だ。
 
     



ところで、今日仕事で伺ったお宅なのだが、外観の構えもすごかったが
やはり酒造メーカーさん関係の方のお屋敷だった。
内部はどこも溜息もののお庭や佇まい。
許可を得て写真を撮らせていただいたのだが、、、

    

右から竹の襖絵が一枚ずつ春夏秋冬の景色となっている。
さらに床の間横の地袋にもっとすごそうな襖絵が。

    

美術品だらけの部屋のあるお家にふつーに暮らしていらっしゃる...
いつ頃の建物になりますか?と恐る恐る尋ねると
『100年以上のようですが鳥羽伏見の後ですよ~』と奥様...(;´▽`A``
伏見の“戦前戦後”は基準が鳥羽伏見の戦いなのだw オソルベシ...

激動の幕末を見つめてきた地であり「近代の夜明けは、伏見から」とも言われる。
お酒がニガテでもこのエリアには興味が深まりそうだ。

利き酒もできないので
これから多少は呑めるよう鍛えなければだろうか。。。






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6 コメント

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私も下戸で… (miayn)
2008-11-24 19:56:57
伏見稲荷の“伏見”ですか???

京都は奥が深い(当然といえば当然ですが…)
また行きたくなっちゃいました
返信する
良いですね ()
2008-11-24 20:06:17
伏見は私も伏見稲荷しか…笑
酒造にも大いに興味あるんですがね。
駅でいうとどの辺りになるんでしょうか?
返信する
最寄は・・・ (宇ゐ)
2008-11-24 20:27:04
>miaynさん
>龍さん
『伏見稲荷』よりも京阪電車で5つほど南の『伏見桃山』駅近くです。
この辺りは酒蔵群の街でなかなか面白いですよ
そこから数駅で『宇治』へも行けますので
この京都南エリアを攻略しにぜひお出かけください
返信する
鳥羽伏見のころ・・・ (グーパパ)
2008-11-24 22:26:16
ねーさんが生まれた頃ですなあw
返信する
利き酒 (そらのあい)
2008-11-24 22:28:54
地袋の奥からコードが!
すごい暮らしをしてる方がいらっしゃるもんですね。
守る生活も大変でしょうが。


日本酒に関しては下戸ですが、その方が利き酒には合っているようですよ。一度やってみたいと思ってるんですが。

体質的にどうこうと言うのがないのであれば、せっかくの場所にお住まいなんですから、少し訓練なさってはいかがですか?
返信する
Unknown (宇ゐ)
2008-11-25 12:37:47
>ぱぱさん  
ブワッハッハ(^∇^) 声出して笑ってしまったw
あたしゃ140歳かいっw


>そらのあいさん
コード部分をトリミングしなかったのを
気づいていただけましたか
そうです。客間でしたがフツーに使用しているお部屋なんですねぇ。
生活にとけ込んでいることが尚素敵な美術品ですね。

一度は利き酒会なるものに参加したいのですが
ソフトドリンクをオーダーしそうw だしw

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