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2月15日~3月9日、角田市郷土資料館で牟宇姫の雛人形が展示されている。
伊達家ゆかりの雛人形と雛道具。伊達政宗公の次女・牟宇姫が角田三代館主・石川宗敬公に嫁いだ際に持参されたものと伝えられている。
高さ45cm。着物の黒は藍の重ね染め、豪華な金襴の雲竜紋は平金糸を使ったもの、赤は紅花染め。
金梨地蒔絵の雛道具。お膳は本膳、二の膳、三の膳。伊達家の家紋である雪薄紋が配されている。
白酒、菱切、あさつき、はまぐり・しじみ、干菓子・白餅・蓮餅・餅菓子
貝合わせの貝
石川家は平安時代から福島県の石川地方を治めていた由緒ある家系。戦国時代に伊達家の家臣となり、伊達政宗より1万石を与えられて角田の城に移り住んだ。角田石川家は伊達家臣最上格の名門。
牟宇姫は伊達政宗公の次女として生まれ、元和5年(1619)に12歳で石川家の三代宗敬公に嫁いだ。宗敬公とは1つ違い、仲のよい夫婦だったらしい。
角田市郷土資料館には伊達政宗公が娘の牟宇姫に宛てた手紙が保管されている。