YNWC的な多摩暮らし

北多摩で始めた新生活のあれこれをについて書いています。ynwcは横浜ネイチャーウォッチングクラブの略

牧野植物図鑑と博士のお墓

2023-04-17 22:19:00 | ウォーキング
朝のテレビ小説「らんまん」で、話題となっている牧野富太郎博士。

我が家には牧野富太郎著の「牧野植物図鑑」があったりします。



これ、小学生の時にもらった図書室の廃棄本。植物好きな母が喜ぶかなと、抱えて持ち帰ったことを覚えています。

確認してみると昭和32年に発行された32版でした。定価は2800円。昭和32年の経済事情を調べてみると、大卒の初任給(公務員)が9200円、牛乳14円、映画館140円とありました。2800はかなりの高額ですね。



さてこの図鑑、今見てみると、廃棄の手続きがされた跡はなく、学校の蔵書印が押してあるため、ちょっと盗難したふうになっちゃってます(^^;;

確かに許可を得て持ち帰ったものですので…(笑)



ちなみに母は大いに気に入ってくれたようで、ボロボロの背表紙を直して、ケースも作って、それからずっと大切にしてくれました。





この図鑑にはそんな母が遺したメモもたくさん挟まっています



図鑑といえば、今はカラー写真が主流。技術の進歩でより見やすいレイアウトのものが次々に出版されています。

しかしこちら図鑑は、全て博士が書き遺したスケッチで構成され、文章もほぼ文語体。今とは表現の違う言葉遣いがあったり、何より科や種名が今と違うものがあったり…。

いかにも古い図鑑ですが、博士のスケッチは細部まで観察されていて美しく、写真よりも特徴がよく伝わり、今なお便利な図鑑です。実物によく向き合い、じっくり観察するということがどれだけ大切かがよくわかります。母だけでなく、私も何かと参考にしてきた図鑑です。

そういう事情もあり、牧野富太郎博士は我が家では、なんというかとても身近な存在でした。

高知にある牧野植物園に行った時には感動もひとしお。

そんな博士の物語が朝のテレビ小説で放映中ということで、ここはひとつ谷中にあるというお墓にも行ってみようかなと…。

日暮里駅を降りて坂を登ると谷中霊園が見えてきます。



ちゃんと見つかるかなと、ちょっと不安に思ったのですが、案内板も出ていて、あっさりと見つかりました。



こちらが牧野富太郎氏の墓所。



連ドラ放映中だし、お墓参りに来る方も多いのかと思っていましたが、特にお花やお供えが上がっている様子もなく、せっかくならお花を持って行けばよかったかなぁ…。

ちなみに、谷中霊園には徳川15代将軍、慶喜公の場所もあります。







だいぶ新しいお墓に見えますが、大政奉還したときはまだかなり若かったので、亡くなられたのは大正になってからだったようです。

さて、お墓参りのあとは根津神社へ。谷中霊園からぶらぶらと20分ほど。満開のツツジが出迎えてくれました。そのお話はまた明日。




【本日のスイーツ】

わらび餅パフェ650円@ツツジ屋(根津)
[公式] つつじ屋

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明日もいい日になりますように!!