国立市で63坪を借地している山田さん(仮名)は、昨年4月に大阪市に本社があるM工務店に所有権が移り、同社の社員から執拗に借地権の売却を迫られ、地代を自宅まで集金に来るので、困って今年2月から組合の役員立ち合いで地代を組合事務所で支払うようにした。その後、M社は地代の大幅な値上げと赤道部分を同社が市から払い下げを受けると、赤道部分10.17㎡部分を無権限で土地を使用しているとし、損害金として4605円を支払えと請求してきた。山田さんは、赤道部分の損害金の支払と地代の増額を拒否した。また、金額によっては借地権の売却に応じてもよいと考え、組合を通じて借地権の売買交渉を行った。この間、中古の木造戸建て物件を購入できる金額を要求し同社と交渉したところ、提示額の25%アップで交渉がまとまり、6月に売買契約を締結。6月30日に売買金額全額が銀行口座に振り込まれ、中古物件を購入し、7月初旬に新居に移転し、7月末に自宅を引渡した。山田さんは「私一人ではとても地上げ屋相手に交渉はできなかった。交渉がうまくいったのも組合のお陰です」と語っている。
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