2024(令和6)年 12月 10日
国立大学法人岡山大学
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の文学部は、2024年12月11日(水)午後2時から4時に、田窪行則氏(国立国語研究所 客員教授)による「疑問詞疑問文と二つの条件終止形—岡山玉野の地域の方言を中心に」を本学津島キャンパスの文法経1号館2階文学部会議室で開催します。
みなさまのご参加をお待ちしています。
【日 時】
2024年12月11日(火) 14:00~16:00
【会 場】
岡山大学津島キャンパス 文法経1号館2階文学部会議室
https://www.let.okayama-u.ac.jp/aboutus/access/
【講 師】
田窪行則 氏(国立国語研究所 客員教授)
【講師略歴】
前日本言語学会会長
前国立国語研究所所長
京都大学名誉教授
岡山県玉野市出身
https://researchmap.jp/yukitakubo
【講演題目】
疑問詞疑問文と二つの条件終止形—岡山玉野の地域の方言を中心に
【講演要旨】
岡⼭⽅⾔では疑問詞と条件形の⽂終⽌⽤法が共起制限を持つことが知られている。この現象に最初に注⽬した⾍明(1958、82)は、これを古代語の係結び構⽂と関係させて論じている。最近では、三宅(2004)はこれを係結びとは呼ばず、条件形が屈折辞として、Wh要素と関係を持つ現象であるとしており、ある種の焦点⼀致構造(focus agreement)と捉えているように読み取れるが現象のとらえ⽅は⾍明を継承している。
⾍明も三宅も「なら」「りゃー((r)ja:)」「たら」の3つの条件形すべてにこの⽤法があり、同じような機能を持つと考えている。しかし、⾍明のあげている「たら」の例は条件形とは認められず、条件終⽌の⽤法ではないと考えられる。
本稿では「なら」と「りゃー」のみが条件終⽌形を持つと考えて、疑問詞と条件形終⽌⽤法との共起制限の性質を整理して記述し、次のように主張する。
(1) この構造では疑問詞が条件終⽌形を要求するのではなく、条件終⽌形が疑問詞疑問⽂を要求する構造と捉える。
(2)「なら」は未然形の「ならば」ではなく、已然形に「ば」が付いたものであり、理由をあらわす既定条件が⽂末形式に⽂法化したものである。
(3) 条件終⽌の「なら」は、それが名詞相当語句につくことから、まだコピュラとしての性質を残しており、「のだ」にあたる機能を果たす。
(4) 条件終⽌の「りゃー」は「よー」「だろう」と似た機能を果たす。これは、終⽌形に「やら(む)」がついた形と考えれば、その機能を記述できる。
(5)(1−3)によると、これまで同じように条件終⽌と考えられていた2つの形式は別の構造を持つと考えられる。
【コメンテーター】
角道正佳 氏(大阪大学名誉教授、岡山県玉野市出身)
【参加費】
無 料
【お申込み】
不 要
【ポスター】
【主 催】
岡山大学 文学部 言語学・現代日本語学領域
◆参 考
・岡山大学文学部
https://www.let.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院社会文化科学研究科
https://shabun.ccsv.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学文明動態学研究所
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参考イベント
【岡山大学】岡山大学文学部プロジェクト研究シンポジウム「神格化をめぐる表象と文化」〔12/14,土 岡山大学津島キャンパス文法経20番講義室〕
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002755.000072793.html
【岡山大学】岡山大学学術講演会「複⽂研究への展望―奥⽥靖雄の⽂論II―」〔12/21,土 オンライン開催〕
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002758.000072793.html
【岡山大学】高等先鋭研究院 文明動態学研究所 第40回RIDCマンスリー研究セミナー「埴輪生産からみた古墳の築造プロセスと労働量」〔12/25,水 オンライン開催〕
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 社会文化科学学域(文)教授 栗林 裕
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中3-1-1 岡山大学津島キャンパス
E-mail:kuri◎okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています
https://www.let.okayama-u.ac.jp/news/2024/11/3630/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
<岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究・イノベーション共創機構 機器共用推進本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8745、086-251-8746
FAX:086-251-8748
E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://fspp.kikibun.okayama-u.ac.jp/
<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://venture.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学統合報告書2023:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001926.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2024年12月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002721.000072793.html
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
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岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002756.000072793.html