2023(令和5)年 11月 27日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の寄付講座の大学院環境生命自然科学研究科微生物インダストリー講座は2023年11月10日、シンポジウム「SDGs時代の『麴菌×固体培養』を活かした新たなものづくり-発酵食品からアップサイクルまで-」を開催しました。このシンポジウムは、学術研究院環境生命自然科学学域の神崎浩教授のコーディネートにより開催され、企業の方、一般の方、自治体関係者、大学生、他大学教員、本学関連教員など、昨年度のシンポジウムよりも多い約560人(対面:約160人、オンライン:約400人)が参加しました。
微生物インダストリー講座は、微生物の力を産業利用する可能性を科学的に追及しています。今回のシンポジウムでは、固体培養のもつ可能性について様々な業界より講師を招き、現在注目されているキーワード「フードテック」「アップサイクル」への『麴菌×固体培養』の活用方法に焦点に当て、SDGs時代にふさわしい新たなものづくりについて情報共有とディスカッションを行いました。
当日は本学の那須保友学長と株式会社フジワラテクノアート(岡山県)代表取締役副社長の藤原加奈氏のあいさつで開会し、神崎教授が寄付講座とシンポジウムの概要について説明しました。
次に株式会社東レ経営研究所(東京都)産業経済調査部シニアアナリストの川野茉莉子氏が「発酵×アップサイクル:フードテックによる持続可能なイノベーション」と題して講演。引き続いて、独立行政法人酒類総合研究所(広島県)成分解析研究部門部門長の岩下和裕氏が「麴菌群のゲノム研究と日本酒醸造のDX化への新展開」と題して講演し、最後に八海醸造株式会社(新潟県)取締役製造部長の倉橋敦氏が「日本伝統甘味飲料麴甘酒の魅力-麴菌の食品機能の可能性-」と題して講演を行いました。
講演終了後には講演者の3人に加え、株式会社樋口松之助商店(大阪府)取締役研究室長の山下秀行氏、株式会社ファーメンステーション(東京都)CTOの杉本利和氏、株式会社フジワラテクノアート専務取締役の狩山昌弘氏をパネラーとして迎え、「SDGs時代の『麴菌×固体培養』を活かした新たなものづくり」について、固体培養でのアップサイクルな取り組みの可能性と期待について、活気ある総合討論を行いました。
総合討論終了後、本学大学院環境生命自然科学研究科の鶴田健二研究科長のあいさつで閉会しました。
今回のシンポジウムを通じて、皆様の固体培養に対する期待が非常に大きいことを改めて認識するとともに、この技術をフードテックの一つとしてとらえ、さまざまな未利用植物資源のアップサイクルに活用できる可能性が高いことを共通認識としました。今後、微生物インダストリー講座として、産官学連携による固体培養を生かしたものづくりを更に推進していきたいと考えています。
シンポジウムを記録した動画は、微生物インダストリー講座のYouTubeチャンネルにて順次公開します。昨年度のシンポジウムの動画も公開中です。動画の感想・ご意見などがありましたら、微生物インダストリー講座HPのお問い合わせページよりご連絡ください。
【プログラム】
・開会挨拶
那須 保友 岡山大学 学長
藤原 加奈 株式会社フジワラテクノアート 代表取締役副社長
・講演
「発酵×アップサイクル:フードテックによる持続可能なイノベーション」
川野 茉莉子 株式会社東レ経営研究所 産業経済調査部 シニアアナリスト
「麴菌群のゲノム研究と日本酒醸造のDX化への新展開」
岩下 和裕 独立行政法人酒類総合研究所 成分解析研究部門長
広島大学統合生命科学研究科生物工学プログラム 客員教授
「日本伝統甘味飲料麴甘酒の魅力-麴菌の食品機能の可能性-」
倉橋 敦 八海醸造株式会社 取締役製造部長
・総合討論
「SDGs時代の『麴菌×固体培養』を活かした新たなものづくり」
パネリスト:川野 茉莉子 株式会社東レ経営研究所 シニアアナリスト
岩下 和裕 独立行政法人酒類総合研究所 部門長
広島大学統合生命科学研究科 客員教授
倉橋 敦 八海醸造株式会社 取締役製造部長
山下 秀行 株式会社樋口松之助商店 取締役研究室長
杉本 利和 株式会社ファーメンステーション CTO
狩山 昌弘 株式会社フジワラテクノアート 専務取締役
コーディネーター:神崎 浩 岡山大学微生物インダストリー講座 教授
・閉会挨拶
鶴田 健二 岡山大学大学院環境生命自然科学研究科長
【ポスター】
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r5/press20231025-7-2.pdf
【主 催】
岡山大学微生物インダストリー講座
【共 催】
株式会社フジワラテクノアート
【後 援】(順不同)
岡山県
(一社)岡山経済同友会
(特非)中国四国農林水産・食品先進技術研究会
おかやまバイオアクティブ研究会
岡山県中小企業団体中央会
岡山県食品産業協議会
岡山県食品新技術応用研究会
(公社)日本農芸化学会
(公社)日本生物工学会
◆参 考
・岡山大学 寄付講座 微生物インダストリー講座
・岡山大学 微生物インダストリー講座のYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC9qfiYLjL89fIZhUD_vh5Pw
・岡山大学農学部
http://www.okayama-u.ac.jp/user/agr/
・岡山大学大学院環境生命自然科学研究科
https://www.elst.okayama-u.ac.jp/
・株式会社フジワラテクノアート
◆参考情報
【岡山大学】寄付講座 微生物インダストリー講座開設記念シンポジウム「麴を活かしたものづくり ~固体培養が生み出す発酵のイノベーション~」を開催しました
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001079.000072793.html
◆参考動画
岡山大学寄付講座微生物インダストリー講座開設記念シンポジウム「麴を活かしたものづくり 固体培養が生み出す発酵のイノベーション」動画(YouTube)
https://www.youtube.com/channel/UC9qfiYLjL89fIZhUD_vh5Pw
◆本件問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域(農学系)
岡山大学大学院 環境生命自然科学研究科 微生物インダストリー寄付講座
教授 神崎 浩
助教 深野 夏暉
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 農学部II号館
TEL:086-251-8297
FAX:086-251-8388
https://ou-m-industry.jp/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:086-251-8463
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
岡山大学SDGs~地域社会の持続可能性を考える(YouTube):https://youtu.be/Qdqjy4mw4ik
岡山大学Image Movie (YouTube):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
「岡大TV」(YouTube):https://www.youtube.com/channel/UCi4hPHf_jZ1FXqJfsacUqaw
産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2023年11月期共創活動パートナー募集中:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001761.000072793.html
岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000373.000072793.html
岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください