狂乱の宝珠・７透明「・・・・・・
」家の中をくまなく調べる透明
部屋の一つ一つにあたりをつけながら
見落としが無いか探ってゆくのだが
透明「う～ん・・・これは困ったぞ
本当に原因がみえてこない
・・・・いやいやいやいや
弱腰でどうする
考えろ
」私は、一度深呼吸してから目をつむり
よ～く考えを巡らせる
去年の取引先の倒産から状況は一変している
木人図上では、その原因となることは
とくに無かった
それもそうか
このことは真島さん一家が起こしたことじゃない
そうじゃなきゃ、会社を建て直すことはできなかった
だろうし・・・。
となると、その後の旦那様の病気、子供たちの事故
その他、家族に関わってすぐに不幸に見舞われた
関係者の人たち・・・ここからが
真島家の不幸の始まりだと考えた方がいいかも
運気のバイオリズム事態にはそれほどの変調も
みられなかった・・・んっ
そういえば、何で家族全員なんだ
普通、誰かの運気や厄的なことでこういう影響が
立て続けに起こることも無いとは言えないけど、
真島家に関わって不幸が起きた人たちは、
旦那様、奥さん、子供たち、それぞれ別々に
関わっている
もし一人の厄やその類が引き起こしているなら
その人以外に触れた人たちには問題が起きることは
無いはずだよな～
奥さんを視るかぎり、家族全員が何かの厄や祟りに
かかっているとは考えにくい
何だろう
この違和感は・・・。しばらく考え込む透明先生
透明「・・・あれっ
そういえば、こんな現象どこかで
あっ
」私は、何かを思い出し急いで真島さんの元へ
タイ「何だ何だ
なに慌ててるんだ」ゆっくりとソファーでコーヒーを飲む泰蔵ジイさん・・・。
この世で一番似合わない絵面だ
透明「タイさん
なに呑気にコーヒーのんでるの」タイ「な、なんだよ
いいだろうお前が無能だから、待ってやってんだろうが
」透明「おっと
そんなことより」タイ「そ、そんなことって
てんめぇ～」透明「真島さん
確か、真島さんの誕生日って８月の前半でしたよね
」真島「は、はい
」透明「そのときに、旦那様から何かプレゼントを
もらいましたか
」真島「・・・ええ
確か、バックを・・・。」透明「うっ
そ、それじゃなくて、もっと高価なモノを８月に購入したりしませんでしたか
」真島「え～っと・・・あっ
そういえば」次回
一連の不幸の正体が明らかに続く・・・。
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