占い師の日記

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百忌怪談・鑑定76ー8

2013年08月20日 08時00分22秒 | 鑑定75-鑑定78
百忌怪談・8




 円「・・・・

 陣「でどうなったんだ

 怜「それから数ヶ月したある日・・・。」



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~


その日の私は、隠者の森を何気なく眺めていた。



 怜「・・・・・今日も、特に異常は無し・・・

   はぁ~ただ見張るっていうのもな~

   ・・・・・・退屈・・・・・。」


私は、師匠に言われた聖域の監視は続けて

いたが、特に何もない日が毎日続くだけ

ますます、この能力の意味合いを見出せなく

なっていた


 怜「はぁ~今日は終わり

   そろそろ、バイトに行かなくちゃ


外へ出かける支度をし、家の玄関を出る・・・。


  「チクッ


 怜「・・・・


突然、目の奥が痛くなる・・・。


 怜「あれっ疲れてるのかな~

   目の使いすぎ


何か違和感を感じながらもバイトへ行こうと

歩き始めるが・・・


  「チクッ

 
 怜「・・・・な、何これ

   目の奥が痛い・・・。」


片眼を押さえて座り込む私は、何か嫌な

予感を感じ、その場で能力を解放する・・・。


 怜「・・・あれ痛くない・・・。

   聖域を視てる分には痛みはないのかな

   ・・・

霊魂「た・・・す・・・け・・・

   ぎゃ~~~っ

 怜「


突然、目の前に現れた霊魂の頭が吹き飛ぶ

その後ろには、大きな黒い固まりが霊魂の頭を

貪るようにススっている


 怜「ドクンドクンドクンドクン


鼓動がはち切れんばかりに警告を出している

目の前で起こっている事柄が、受け止められず

頭の中が真っ白になる・・・。


霊魂「たっ、た、すグブッ

 怜「


今度は後ろから

後ろを振り返ったときには、その霊魂の下腹部が

引きちぎられ、その後ろにいる黒い影に

飲み込まれてゆく
・・・。


霊魂「ママ~たすけ・・・ブチッ

 怜「ダ、ダメ~~~~~ッ

   もう止めて~~~~っ


私は、生まれて初めて心の底から、腹の底からでる

大きな声を出して叫んでいた


 怜「ブチッン出て行きなさい

   ここから

   出て行け~~~~~~~~っ

悪鬼「

羅刹「

 
一体、何が起こったのか

突然、凄まじい力で空気が流れだし、その場にいる

悪しき存在を押しつぶす

破片となった悪しき存在は、聖域の外へ吹き飛ばされ

視えなくなっていた・・・。


 怜「ごめんなさい・・・グスッ・・・ごめんなさい

   私が、ちゃんと視ていなかったから・・・グスッ

   ごめんなさい・・・・


私は、無惨に飛び散った霊魂の腕を抱えながら

後悔と恐怖に泣き崩れてしまった・・・。



ガーディアンとしての仕事

聖域内でのその力は無敵

しかし、ゲートを常に監視していなければ、

悪鬼羅刹は平然と侵入してくる・・・。

私が監視をしていなかった時間は、悪しき存在にとって

聖域を穢し、捕食するにはかっこうの時間だったのだ


忌念障気の約定を結びし契約者の霊魂を喰らいにくる

悪しき存在は、私が視ていない隙に霊魂を喰らい

ついでに、その場にいる霊魂をも貪り喰う・・・。


私はこの後、右の目を聖域に捧げる

右目だけは寝ている間も、常に聖域を監視し続ける

ことができるように・・・

そして、もう二度と

     目の前で犠牲が出ないように
・・・。






           続く・・・。









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