占い師の日記

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妖精王・鑑定77ー18

2013年10月25日 08時00分38秒 | 鑑定75-鑑定78
妖精王・18




透明「昴裏鬼門は

 昴「庵の入り口付近だ

透明「了解



鬼は、滅することなかれ

師匠からの学びだった

鬼も人が産み出したひとつの生命

その命を絶つことは大罪に値する・・・。

私は、鬼を退治するときには必ず裏鬼門から

鬼界へ鬼達を帰すことをことを念頭においている



透明「さてと、よろしくね法具ちゃん


昴の貸してくれた法具は、たった5センチ程度

独鈷杵(どっこしょ)

小さくても炎の力をビンビン感じるものだった


透明「(炎の力が強いなら、お不動様にお力を

    お借りするか
)

   ノウマクサマンダバザラタンカン


法具の炎の力があふれ出す


ヴオオオオオオオオッ


グールが警戒を強める・・・。


透明「バッ


大地を勢いよく蹴り出し、私は一番前のグールの脇へ

軽く独鈷を突き立てる


ヴオオオオッ


グールが嫌がりながら、私と真逆の方向へ逃げ出す

それを追う透明に続き、残りのグールも私を追う

庵をぐるっと反対側に回り込んだ先には、昴が待機している


 昴「ルード・ベル・ディ・・・・・。

   古より熱き地を統べる神々にこう

   地軸の流れ、連鎖をもち門を開きたまわん



ヴウウウウウヴオオオオッ


最初に逃げ込んだグールが鬼界へ吸い込まれる

怯んでいる残りのグールに対し、私と昴はすぐに

後ろへ回り込み、グールを追い詰める


透明「ノウマクサマンダ・バザラナン・・・・。」

 昴「ルルド・エーテ・フサイン・・・。」


私が炎を使い、昴が風の妖精の力を使う

グールからすれば、いい迷惑なのだろうが

ちょっと怖い想いをして帰っていただく


透明「・・・・・・。」

 昴「・・・・・・。」

透明「ふ~っ終わりかな

 昴「うん他にはいないみたいだ


私達は顔を見合わせ合図をする


ヴウオオオオオオッ


屋根の上で隠れていたグールが一匹

私達が油断をしているとフンで飛び降りてくる


すかさずその存在に気づいていた私達は、

グールの着地地点から一歩下がった場所で

落ちてくるグールを蹴り飛ばす


ヴオッ


そのまま、裏鬼門へ飛ばされるグール

その後、障気に当てられてしまった靴を

急いで脱ぎ、裏鬼門を閉め一件落着



透明「はぁ~っ歳かな疲れた・・・。」

 昴「何いってるんだよお前が歳をいうと

   同時に俺まで年寄りみたいじゃないか

透明「もう、本当に終わりだよな

 昴「まあ、大丈夫だろう

透明「はぁハラ減った~っ



取り敢えず、一件落着

この後、昴の冷蔵庫をあさりまくり

グール化する透明先生なのでした








           続く・・・。








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コメント (9)
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