妖精王・18
透明「昴裏鬼門は」
昴「庵の入り口付近だ」
透明「了解」
「鬼は、滅することなかれ」
師匠からの学びだった
鬼も人が産み出したひとつの生命
その命を絶つことは大罪に値する・・・。
私は、鬼を退治するときには必ず裏鬼門から
鬼界へ鬼達を帰すことをことを念頭においている
透明「さてと、よろしくね法具ちゃん」
昴の貸してくれた法具は、たった5センチ程度の
独鈷杵(どっこしょ)
小さくても炎の力をビンビン感じるものだった
透明「(炎の力が強いなら、お不動様にお力を
お借りするか)
ノウマクサマンダバザラタンカン」
法具の炎の力があふれ出す
「ヴオオオオオオオオッ」
グールが警戒を強める・・・。
透明「バッ」
大地を勢いよく蹴り出し、私は一番前のグールの脇へ
軽く独鈷を突き立てる
「ヴオオオオッ」
グールが嫌がりながら、私と真逆の方向へ逃げ出す
それを追う透明に続き、残りのグールも私を追う
庵をぐるっと反対側に回り込んだ先には、昴が待機している
昴「ルード・ベル・ディ・・・・・。
古より熱き地を統べる神々にこう
地軸の流れ、連鎖をもち門を開きたまわん」
「ヴウウウウウヴオオオオッ」
最初に逃げ込んだグールが鬼界へ吸い込まれる
怯んでいる残りのグールに対し、私と昴はすぐに
後ろへ回り込み、グールを追い詰める
透明「ノウマクサマンダ・バザラナン・・・・。」
昴「ルルド・エーテ・フサイン・・・。」
私が炎を使い、昴が風の妖精の力を使う
グールからすれば、いい迷惑なのだろうが
ちょっと怖い想いをして帰っていただく
透明「・・・・・・。」
昴「・・・・・・。」
透明「ふ~っ終わりかな」
昴「うん他にはいないみたいだ」
私達は顔を見合わせ合図をする
「ヴウオオオオオオッ」
屋根の上で隠れていたグールが一匹
私達が油断をしているとフンで飛び降りてくる
すかさずその存在に気づいていた私達は、
グールの着地地点から一歩下がった場所で
落ちてくるグールを蹴り飛ばす
「ヴオッ」
そのまま、裏鬼門へ飛ばされるグール
その後、障気に当てられてしまった靴を
急いで脱ぎ、裏鬼門を閉め一件落着
透明「はぁ~っ歳かな疲れた・・・。」
昴「何いってるんだよお前が歳をいうと
同時に俺まで年寄りみたいじゃないか」
透明「もう、本当に終わりだよな」
昴「まあ、大丈夫だろう」
透明「はぁハラ減った~っ」
取り敢えず、一件落着
この後、昴の冷蔵庫をあさりまくり
グール化する透明先生なのでした
続く・・・。
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鬼も人が産み出したひとつの生命
その命を絶つことは大罪に値する・・・。
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鬼界へ鬼達を帰すことをことを念頭においている
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昴の貸してくれた法具は、たった5センチ程度の
独鈷杵(どっこしょ)
小さくても炎の力をビンビン感じるものだった
透明「(炎の力が強いなら、お不動様にお力を
お借りするか)
ノウマクサマンダバザラタンカン」
法具の炎の力があふれ出す
「ヴオオオオオオオオッ」
グールが警戒を強める・・・。
透明「バッ」
大地を勢いよく蹴り出し、私は一番前のグールの脇へ
軽く独鈷を突き立てる
「ヴオオオオッ」
グールが嫌がりながら、私と真逆の方向へ逃げ出す
それを追う透明に続き、残りのグールも私を追う
庵をぐるっと反対側に回り込んだ先には、昴が待機している
昴「ルード・ベル・ディ・・・・・。
古より熱き地を統べる神々にこう
地軸の流れ、連鎖をもち門を開きたまわん」
「ヴウウウウウヴオオオオッ」
最初に逃げ込んだグールが鬼界へ吸い込まれる
怯んでいる残りのグールに対し、私と昴はすぐに
後ろへ回り込み、グールを追い詰める
透明「ノウマクサマンダ・バザラナン・・・・。」
昴「ルルド・エーテ・フサイン・・・。」
私が炎を使い、昴が風の妖精の力を使う
グールからすれば、いい迷惑なのだろうが
ちょっと怖い想いをして帰っていただく
透明「・・・・・・。」
昴「・・・・・・。」
透明「ふ~っ終わりかな」
昴「うん他にはいないみたいだ」
私達は顔を見合わせ合図をする
「ヴウオオオオオオッ」
屋根の上で隠れていたグールが一匹
私達が油断をしているとフンで飛び降りてくる
すかさずその存在に気づいていた私達は、
グールの着地地点から一歩下がった場所で
落ちてくるグールを蹴り飛ばす
「ヴオッ」
そのまま、裏鬼門へ飛ばされるグール
その後、障気に当てられてしまった靴を
急いで脱ぎ、裏鬼門を閉め一件落着
透明「はぁ~っ歳かな疲れた・・・。」
昴「何いってるんだよお前が歳をいうと
同時に俺まで年寄りみたいじゃないか」
透明「もう、本当に終わりだよな」
昴「まあ、大丈夫だろう」
透明「はぁハラ減った~っ」
取り敢えず、一件落着
この後、昴の冷蔵庫をあさりまくり
グール化する透明先生なのでした
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