実は…。・鑑定９５ー１５

実は・・・。 ・１５ 

黒蝶の君が異変に気づく・・・。

透明「ふ～～～～っ  」

呼吸を整える透明先生

黒蝶「・・・・おんし・・・先ほどとは、

 　　　まったく違うモノに見えるのじゃが  」

透明「いえいえまったく同じ人間ですよ

 　　　貴女のお嫌いな、弱く脆い人間です・・・。」

そう言うと、無防備で黒蝶の君に近づき始める

黒蝶「ぞくっ  ・・・な、なんじゃ

　　　この感覚・・・それに・・・おんし、その様な

 　　　目の色をしておったか  」

透明「気にしないでくださいただの、コスプレです

　　　それでは、参ります 」

黒蝶「くっ  」

黒蝶の君は、慌てて鬼気を放つ

黒蝶「」

しかし、そこには透明はいない

黒蝶「ど、どこじゃ  」

透明「ここですよどうされましたか」

黒蝶「おんし、いつのまに  」

透明「黒蝶の君こそ、どうされましたか

　　　私のいない場所を攻撃するなんて」

黒蝶「人間風情が  」

黒蝶の君は、本気で攻撃を繰り返す・・・

しかし、そこには目的の人間はいない

黒蝶「ど、どうなっておるのじゃ  」

透明「黒蝶の君２秒も遅いですよ

　　　そろそろ、終わりにしましょうか 」

黒蝶「お、おんし、先が見えておるのか  」

透明「たまたまですよ

　　　ですが、黒蝶の君の運命は、既に私が

 　　　預かっていますので」

黒蝶「な、何を  」

透明「まあ、気にしない気にしない

　　　そろそろ、私も限界なので」

黒蝶「」

いつの間にか、黒蝶の君の懐に入る透明

透明「五色鬼迅雷(ごしきじんらい)五の型

　　　光閻(こうえん)」

黒蝶の君の腹部に手を当て一気に気を流し込む

黒蝶「きゃ～～～～～～～～っ

 　　　な、なにをしたのじゃ～～～～っ  」

透明「ふ～～～っ鬼には、光気って言いますからね

　　　高濃度の光の気質を当て込みましたから、

　　　しばらくは、動けませんよ」

黒蝶「お、おのれ～～～っううっ  」

透明「まあ、いいじゃないですか

　　　おあいこですよ私も右腕折れちゃいましたから

　　　まったくどれだけ硬い身体をしているんですか

　　　衝撃が全部こちらに返ってくるなんてそれに、

　　　肋骨も２本いかれているし、痛み分けということで

　　　どうでしょう」

黒蝶「・・・・・くっ・・・・・。  

　　　くくくくくっ・・・あははははっ

　　　おんし、強いなぁ～本当に人間かえ  」

透明「ひどいなぁ～もちろん、人間ですよ

　　　くくくくっ・・・あははははっ」

黒蝶「あはははははっ  」

何故だか、死を感じると笑ってしまう・・・

それは、鬼でも同じなのかもしれない

しばらくして・・・。

黒蝶「ふむ  ・・・まだ、痛みは消えんが大分なれた

 　　　おんし、名前は  」

透明「えっ」

黒蝶「今更、名で縛ることもなかろう  」

透明「透明です」

黒蝶「そうか、透明殿・・・妾の話しを聞いてくれぬか  」

透明「」

次回、黒蝶の君が語り出す ・・・。

　　　　　　　　　　　　　続く ・・・。

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