沙河無二の輪会(さかむにのわかい)・8
乗代「何か分かったんですか」
透明「この呪いは、誰かを亡くした者が
その恨みを晴らそうと、想いを込めた
呪いということで間違いないですね」
乗代「えっ殺された者の呪いじゃないんですか」
透明「よ~く、考えてみて
殺された者であれば、わざわざ血液や骨粉を
使って掛け軸を作ることはできないよね」
乗代「あっそっか・・・」
透明「それに、乗代さんが聞こえた言葉って、
お前がやったのかお前が殺したのかでしょ
つまり、殺された者であれば、相手を認識している
はずだから、そんな問いかけはしない
つまり、この掛け軸を作った者は、
殺された誰かの恨みを晴らそうとしている
ということまあ、詳しく調べてみないと
ハッキリとは言えないけど、予想としては
この掛け軸を書いた絵師は、ある程度有名で
強盗か何かに入られ、大切な人を殺された
犯人は分かっておらず、恨みだけが募っていった
もしかすると、その強盗に盗まれたのは、
絵師の書いた絵や掛け軸だったのかもしれないね
そこに目をつけた絵師は、自分の恨みを込めた
掛け軸を作り出し、いつの日かその掛け軸が
強盗の手に渡る可能性を考え、自分の身体の
一部を使い呪物を完成させた・・・
という感じかな」
乗代「す、凄いそこまで・・・。」
透明「まあ、まだ想像ですけどね
でも多分そんなに間違えてはいないと思います」
乗代「あ、あの・・・
1つ気になっていることがあるんですが」
透明「なに」
乗代「私と同じように、透明先生も呪われたんですよね
先生は大丈夫なんですか
やっぱり、そういった対策をして
鍛えてらっしゃるから、大丈夫なんですか」
透明「いや、ちゃんと乗代さんと同じように
私の頭の中でも声が響いてますよ」
乗代「えっ」
透明「私の頭の中では、死ね~苦しめ~的な言葉が
連呼されていてるんですけど
まあ、私は慣れているというのもありますけど、
その前に、この呪物の想いを受け取ってやらないと
いけないので、ちゃんと聞いて理解している最中です」
乗代「そ、そんな危険じゃないんですか」
透明「う~ん・・・まあ危険ですけど、
限界はわかっているので、それまでは
呪物に付き合うという感じですかね」
乗代「そ、そんな軽いノリで」
透明「まあ、呪物の想いを聞き届けるまでの間、
さっきの声について少し話しておきますね」
乗代「えっは、はい
でも、ご無理はしないでくださいね」
透明「ええ無理はしませんので安心してください
さて、さっきの声ですが、乗代さんは
聞いたことがある声でした」
乗代「い、いえ、最初は先代の声に似ていたので
父が話しかけてきたのかとビックリしたのですが、
先代がそんな言葉を発するはずがないと思って
よーく聞いてみたら、全然違う声でした」
透明「なるほどちゃんと冷静に判断できたんですね
今の感じ方でもわかるように、呪いによる問いかけは、
一時的に脳にある記憶を構成して作られています」
乗代「えっどういうことですか」
透明「つまり、呪いは言葉を作り出す能力は無いんです」
乗代「えっ」
透明「言葉を作り出しているのは、信号を受け取った
自分の脳ということになります
人間の脳は、強烈なメッセージを信号と捉え
そのメッセージを情報に置き換えようとして
言葉を作り出します
つまり、この言葉のチョイスは自分の脳にある
記憶から引き出されているということなんです」
乗代「うっちょっと、難しいです・・・。」
透明「もう少し簡単に説明しましょうね」
続く・・・。
乗代「何か分かったんですか」
透明「この呪いは、誰かを亡くした者が
その恨みを晴らそうと、想いを込めた
呪いということで間違いないですね」
乗代「えっ殺された者の呪いじゃないんですか」
透明「よ~く、考えてみて
殺された者であれば、わざわざ血液や骨粉を
使って掛け軸を作ることはできないよね」
乗代「あっそっか・・・」
透明「それに、乗代さんが聞こえた言葉って、
お前がやったのかお前が殺したのかでしょ
つまり、殺された者であれば、相手を認識している
はずだから、そんな問いかけはしない
つまり、この掛け軸を作った者は、
殺された誰かの恨みを晴らそうとしている
ということまあ、詳しく調べてみないと
ハッキリとは言えないけど、予想としては
この掛け軸を書いた絵師は、ある程度有名で
強盗か何かに入られ、大切な人を殺された
犯人は分かっておらず、恨みだけが募っていった
もしかすると、その強盗に盗まれたのは、
絵師の書いた絵や掛け軸だったのかもしれないね
そこに目をつけた絵師は、自分の恨みを込めた
掛け軸を作り出し、いつの日かその掛け軸が
強盗の手に渡る可能性を考え、自分の身体の
一部を使い呪物を完成させた・・・
という感じかな」
乗代「す、凄いそこまで・・・。」
透明「まあ、まだ想像ですけどね
でも多分そんなに間違えてはいないと思います」
乗代「あ、あの・・・
1つ気になっていることがあるんですが」
透明「なに」
乗代「私と同じように、透明先生も呪われたんですよね
先生は大丈夫なんですか
やっぱり、そういった対策をして
鍛えてらっしゃるから、大丈夫なんですか」
透明「いや、ちゃんと乗代さんと同じように
私の頭の中でも声が響いてますよ」
乗代「えっ」
透明「私の頭の中では、死ね~苦しめ~的な言葉が
連呼されていてるんですけど
まあ、私は慣れているというのもありますけど、
その前に、この呪物の想いを受け取ってやらないと
いけないので、ちゃんと聞いて理解している最中です」
乗代「そ、そんな危険じゃないんですか」
透明「う~ん・・・まあ危険ですけど、
限界はわかっているので、それまでは
呪物に付き合うという感じですかね」
乗代「そ、そんな軽いノリで」
透明「まあ、呪物の想いを聞き届けるまでの間、
さっきの声について少し話しておきますね」
乗代「えっは、はい
でも、ご無理はしないでくださいね」
透明「ええ無理はしませんので安心してください
さて、さっきの声ですが、乗代さんは
聞いたことがある声でした」
乗代「い、いえ、最初は先代の声に似ていたので
父が話しかけてきたのかとビックリしたのですが、
先代がそんな言葉を発するはずがないと思って
よーく聞いてみたら、全然違う声でした」
透明「なるほどちゃんと冷静に判断できたんですね
今の感じ方でもわかるように、呪いによる問いかけは、
一時的に脳にある記憶を構成して作られています」
乗代「えっどういうことですか」
透明「つまり、呪いは言葉を作り出す能力は無いんです」
乗代「えっ」
透明「言葉を作り出しているのは、信号を受け取った
自分の脳ということになります
人間の脳は、強烈なメッセージを信号と捉え
そのメッセージを情報に置き換えようとして
言葉を作り出します
つまり、この言葉のチョイスは自分の脳にある
記憶から引き出されているということなんです」
乗代「うっちょっと、難しいです・・・。」
透明「もう少し簡単に説明しましょうね」
続く・・・。
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