治療中・・・。・１９

治療中・・・。・１９



翌日・・・


「ゴキンッ  」


透明「つううぅぅぅぅ・・・・」


慌てて飛び起きた透明先生は、

なぜかベッドの鉄枠に頭を思いっきり

ヘッドバットしていた・・・


透明「あいたたたた・・・あれここって」


気がつくと、そこは病院の一室

自分の置かれた状況を頭の中で整理する


透明「そっか…怪我のせいで意識が」


その後、お医者さんと太元導師が部屋を訪れ、

腕の腫れが引いたことを確認し、

私は病院を退院させてもらう・・・。


太元「大丈夫なのかもう少し

　　　入っていても良かったんだぞ」

透明「腕の腫れさえ引けば、大丈夫です

　　　まあ、お医者さんには色々と言われましたが

　　　自分の身体は自分がよく知っているので

　　　それにとてつもない量の薬も貰いましたし

太元「そうかまあ、お前さんが言うなら

　　　そうなんだろうけどな・・・。」

透明「太元導師逆にお手数かけてしまって

　　　申し訳なかったです」

太元「何を言っているんだ お前さんは

　　　儂をかばって怪我をしたんだ

　　　それくらいさせてもらわんと、

　　　こっちの立つ瀬がない

　　　おっとそれよりも腹減ってないか

　　　内臓は問題ないんじゃから、

　　　そろそろ腹も減っているじゃろう」

透明「はいもう、ペコペコです」

太元「はははっこの近くに美味いモノを

　　　食わしてくれる店があるんじゃが、

　　　コロナの影響で、店は無理じゃが

　　　特別に豪勢な弁当を作ってくれたから

　　　喰おうや」

透明「おお～っありがたいです～～～」


そんなこんなで・・・

太元導師の車の中で美味しいお弁当をいただき

私は最初に到着した駅まで送ってもらう



隼子「透明さん今回は本当に

　　　ありがとうございました」

透明「いえいえこちらこそ、車の運転

　　　任せっきりですみませんでした

　　　本当に助かりました」

太元「また声かけるから、その時は

　　　よろしく頼むぞ」

透明「はい任せてください

　　　太元導師隼子さん

　　　まだまだ安定しない時勢ですけど、

　　　身体には気をつけてくださいね

　　　またお会いしましょう」


太元導師と隼子さんは私が電車に乗るまで

ずっと見送ってくれていた


世の中を支える人々がいる

これから先も、この国はそういう陰から

国を想う力に支えられていくのだと、

少しホッとした気持ちで家路につく

透明なのでした


次回、おまけで～す

　もう少しだけお付き合いくださいね


　　　　　　　続く・・・。

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